閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

猫穴・その後

2008-11-14 09:39:55 | 日々
すもも。
入るほうはまったく問題なし。
でも、ここから出るのは不本意らしく、
いちいち他のところを開けろとおっしゃる。
玄関とか。
2階のベランダ窓とか。
(ベランダに出ても下には降りられないのですがね)

茶々姫。
こちらは出も入りも問題なし。
ただ、人が縁側から出たとき、ついてこようとして出られず、
しょんぼりしている姿がかわいそう。
「猫は横に回る」を覚えてね。

珊瑚。
初日の昼過ぎから夜までの間に完璧にマスター。
さすが、一番出入りの多い猫は、覚えが早かった。
「ぽてっ!」と入ってきて、「腹へった~」と言い、
ゴハンを食べて、「すぽっ!」と飛び出していく。
たまに、後足片っぽ踏み外したりするのは、ご愛嬌。

真鈴。
出口としては認識している様子。
夜中にいつのまにか出て行くので。
入るときは…元の窓で鳴き続ければ開けてもらえると
思ってるんじゃないかなあ。

そして、アナグマ。
今のところ侵入した形跡なし。
よしよし。

写真は、かずこさんちのトウカエデ。
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ほうれんそう語会話

2008-11-13 08:27:52 | 日々
ほうれん草を大きなざるに山盛り摘み、
畑から帰る途中、アトリエの前でMとすれちがう。

F「ほうれん草とお話をしてきました」
M「なんて言ってた?」
F「ほうほう…そうそう…って」

ほうれん草がしゃべるとしたら、
やっぱりペルシャ語が、それともネパール語だろうか。

(「ペルシャ」の漢字表記を見たくて
新明解をひいたら、出てこない。
うーん、たしかに「国語」じゃないけれど…。
よく見たら、外国地名はまとめて巻末付録になっていた。
この辞書をひく頻度は英和の半分以下なので、
たった今まで知らなかった!)
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ふたたび猫穴移転

2008-11-12 08:59:09 | 日々
事情があって、我が家の猫穴の場所を変えました。

これは昨年にも(2日間だけ)やりましたが、
そのときは同じ窓の左端から右端に移しただけでした。
今回は、同じ部屋ですが、別の窓。
「南向き」から「東向き」に。
さらに「床面すれすれ」から「床上50センチ・踏み台つき」に。
さあ、むずかしいぞー。
猫たち、おぼえられるでしょうか。

まずは、茶々姫。
この子は、ときどきこの窓の外で「入れてェ」と鳴いて
わざわざ開けてもらって入る、ということをやっていたので、
入り口という認識はいちおうあります。
「ほらほら」と誘いましたら、すんなりくぐりました。
そして「おいでおいで」というと入ってくる。
ご機嫌でゴロゴロいってます。
よし、ひとまずクリア。

次は、すもも。
みーぎゃーと抗議するのを穴から押し出しました。
出たところで、そのまんま固まっています。
入るのを教えようとしたところ、お茶々がしゃしゃり出てきて、
穴からちょっかいを出して邪魔するので、入れません。
内と外でにらみあっているおふたり。
しかたないので、しばらくほうっておいたら、
お茶々は飽きて寝てしまったけれど、
すももの姿がどこにも見あたらず。
あらー。おこってどっか行っちゃったよ。
と思っていたら、30分後、トトトッと2階にあがってきました。
ひとりでちゃんと入ってきたのです。
なんとまあ嬢さんの賢いこと! ばあやは嬉しい。

次は、さんちゃん。
朝からずうっと寝ているばかりで、実験する機会なし。
昼過ぎ、やっと起きたので、ソレとばかりに穴から出してみる。
ぼーっと普通に出て行く。
…………
わかってるのかなあ?

そして、真鈴。
例によって謎のお出かけ中で不在。
深夜にふらっと帰ってきたりすると入れないことになりますが、
どうしましょうかね。
ということで、黒猫ズの報告は、あらためて後日に。

どうしてまた猫穴を移転することになったかというと、
緊急アナグマ対策です。
夏じゅう家には来なかったのですが、
寒くなったらまた来るようになりました。
それが、前に来てたのとは別の奴で、前のよりあつかましい。
こないだ猫のゴハンを食べて、すっかり味をしめたらしく、
追い出しても、こりずにすぐまた入ってきます。
夜中にガタガタうるさいし、室内をあちこち荒らされるし…
かといって、完全封鎖しちゃうと、こんどは猫がうるさいし…

問題は、「どう見てもアナグマのほうが大きいのに、
なぜか猫サイズの穴でも強引に突破できてしまう」ということ。
つまり、猫穴がある限り、アナグマも入る…。

では、猫とアナグマの決定的な違いは何か。
アナグマは地表の動物で、穴は掘るが木登り等は苦手なはず。
と考えた結果、位置を高くしてみたのですが、
(窓の外は地面から120センチ、猫は積んである木をつたって出入りできる)
さて、これで我が家の平和は取り戻せるでしょうか。
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メモあれこれ

2008-11-11 09:57:14 | 日々
おでかけ・その1。
駅のホームで、スイカペンギンのポスターを見つめている。
ペンギンの着ぐるみをたくさん作って、
中に入るアルバイトもおおぜい雇ったのだな、と思う。
そんなわけないか、と電車に乗ってから気づいた。
ぼんやりしていると、わたしの頭は極端にアナログ思考になるらしい。

その2。
街の飾りつけがもうすっかりクリスマスになっている。
なぜかペンギンばかり並んだイルミネーションの一角がある。
みんな星飾りのついた杖を持って立っている。
見たような…と思ったら、JR東日本のビルの前。

その3。
繁華街を歩いていたら、若い女の人が寄ってきて、
「めったにない良い相が出ています!」などとしゃべりだす。
占いか手相見かその種のキャッチセールスらしい。
あのね、そんなこと軽々しく言っちゃだめでしょう。
自覚したせいで運勢がコロッと変わっちゃうこともあるんだから。
と言いたくなったが、話が長びくと困るので、
「イエ、ケッコウデス」と横断歩道に逃げる。
雑踏の中から、どういう判断基準で選んで声をかけているのか、
そっちのほうに多少の興味はあるけれど、
そんなことは聞かないほうが幸せかもしれない。

その4。
朝のホテルの玄関に、中国(たぶん)のローティーンの子どもたちが
おおぜいバスを待っている。
何かのスポーツ選手団か、それとも修学旅行だろうか。
前日、駅で日本の修学旅行の小学生の列を見た。
中国の子たちのほうが、はるかにはつらつとして活気にあふれている。
みんな明るい未来を一直線に信じているような感じ。
ピチピチとよくしゃべる小鳥か小魚の群れのよう。
その中を「ちょっとごめんなさいねー」とかきわけながら出てくる。

その5。
コンビニおにぎりの正しい開封のしかたがやっとわかった。
これまで「おにぎりと海苔が別々に包装してある」と思っていた。
こうなっているのか!
しかし、どうしたら「こうなる」のか、考えてもわからない。
なんだか手品の仕掛けのようだ。誰が発明したんだろう。


畑でとれるもの。
青梗菜、ほうれん草、アスパラ菜、サラダ水菜、小かぶ。
大根はあと1週間か10日くらい。
ブロッコリは…まだまだずっと先。
すべて定番野菜で、種さえまけばほとんど失敗がない。
畝のあいだに野良きゅうりが這い回り、花を咲かせている。
今からでも、きゅうりになるのだろうか。
半信半疑で見ている。

ストーブの焚き始め、今年は11月9日。
室温が15度を下回ると、すごく寒いというほどではなくても、
じわじわと肩がこって、集中力が落ちてくる。
これからはもう毎日焚かないと寂しい気がすると思う。
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加油!警車

2008-11-08 13:24:38 | お知らせ(海外版)
「加油」は北京オリンピックでおなじみになった言葉。
つまりこれは「がんばれ!パトカー」の台湾版です。

「公車來了」=「ピン・ポン・バス」のときにも書きましたが、
とにかく手描き文字がすごいので…。

日本語版をお持ちの方は、4~5ページを開いてみてください。
見開きで駅前の繁華街のシーンです。
看板がいっぱいあるでしょう。
「Wハンバーガー」「ニコニコ商店街」「串焼鳥八」「そばうどん」
「英会話」「ダンス教室」「コンタクトレンズ」などなど。
送迎バスには「めだかようちえん」って2ミリくらいの字で書いてある。
それを全部、中国語に差し替えてあります。
おそば屋さんはラーメン屋さんになってるらしく、
のれんに「文子麺」なんて書いてある(笑)。
手をつけてないのは「TAXI」と「PIZZA」の文字くらいですね。

「飲酒運転禁止」は「喝酒不開車」に。
お寿司屋さんの「中トロ」「タイ」「ヒラメ」なんて貼紙も
「鮪魚」「鯛魚」「比目魚」って、1枚残らず漢字に。
32ページすべて、この調子。
ひとつひとつ読み取って、翻訳して、差し替えるのは、
ものすごく手間のかかる作業だと思うんですけど。
工事現場のフェンスの看板なんか、原書より詳しくきれいに書いてある。
Mも「これをやった人に会ってみたいねー」と感心しています。

そしてもう1冊、「快!快!宅急便」というのは
「はしれ!たくはいびん」です。
こちらも、おじいちゃんの家の「小倉」の表札が「李」になってたり、
「タイガーマンション」が「老虎公寓」になってたり。

中国(台湾)の文化や言語に興味のある方で、
ぜひ見てみたい! 欲しい!という方は、ご連絡くださいませ。
(上の2冊以外にもいろいろあります。韓国語版もあります)
メールは、左のカテゴリーの「お問合せ窓口」からどうぞ。
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「ゆきとくろねこ」

2008-11-07 21:25:13 | お知らせ(新刊)

(先月「予告」を書きましたが、そろそろ書店に並ぶ頃なので、
あらためて、上げます)

クリスマスにぴったりの絵本が、できました。
「ゆきとくろねこ」(岩崎書店)。
絵は、おおの麻里さん。
とってもおしゃれで、とっても可愛い。

「しずかで つめたくて あったかいぞ」
これが帯のキャッチコピーです。
はて、なんのことやら?(笑)

うちではもう「さんちゃんの絵本」と呼ばれています。
だって、この黒猫、さんちゃんそっくり。
ちょっとじゃれたり、ちょっといばったり、ちょっと甘えたり、
ちょっと…足の裏が冷たかったり、ね。

文章ができたのが3年ちかく前です。
なにしろ「白い雪」と「黒い猫」しか出てこないという極端さで、
言葉も非常に少ないので、画家さんを悩ませてしまいました。
おおのさんが「飼い主の女の子」を描いてくださったところから、
柔らかで暖かな世界がほわあんと広がりました。
こういう、ある種の化学反応みたいな、
言葉と絵が「出会って・変化する」のを見る楽しみがあるから、
絵本って、いいなあ。

おおのさん、ほんとにありがとうございました。
さんちゃんからもお礼を。
(ぺこ)

Amazonのリンクを貼れるようになったので、早速利用しています。
ちらっと中を見ることもできます。

ゆきとくろねこ竹下文子/作 おおの麻里/絵岩崎書店このアイテムの詳細を見る
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えすかるご

2008-11-04 10:39:30 | 日々
晴れて風のない日に、青菜を摘むのは楽しい。
ほうれん草やアスパラ菜。
遊びながら摘んだり抜いたりしていると、
すぐに大きなざるに一杯になる。

熱くした中華鍋に油を少しいれ、
ざくざく切った青菜をいれ、すぐに岩塩をふり、手早く炒める。
先に塩をするのがコツのように思う。
仕上げに醤油を数滴おとすこともあるし、
粒胡椒をがりがりと挽いてふりかけることもある。
摘みたての青菜は、ほんとにそれだけで美味しい。

耐熱ガラスの漬物器を買った。
重石もガラスだからちょっと気をつかうが、
冷蔵庫の棚に入る大きさなので、とても具合がいい。
結球する前の、まだ緑の葉っぱがわさわさしている白菜を、
ちょいちょいと摘んできては浅漬けにする。
ぱりぱりして、白菜というより野沢菜漬けのようだ。

畑で、葉っぱの裏に、5ミリくらいの赤ちゃんカタツムリが
ひっついていることがある。殻が半透明で、とても可愛い。
ちっちゃいのに、ちゃんとツノがあるのが、なんとも可愛い。
しかし親らしきカタツムリはどこにも見当たらず、
畑には、おちびさんたちだけが、ぽつん、ぽつんといる。
このサイズで冬越しをするのだろうか。
うっかり誘拐してきてしまわないよう、
摘むときに気をつけ、洗うときにも裏表をよくよく見る。

青菜だけでじゅうぶんだから。
エスカルゴは、ついてこないで。
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「ふしぎなはなや」新装版

2008-11-02 13:27:48 | お知らせ(新刊)

「ふしぎなはなや」という絵本は、1983年に(うわ、25年前?!)
月刊絵本「キンダーおはなしえほん」の1冊として書いたものです。

いちど市販本になったあと、長らく品切れ状態で、
中古本が定価より高くなってるのを知ってビックリしましたが…
このたびフレーベル館から新装版で出ることになりました。

絵は杉浦範茂さんです。
1978年から83年にかけて、3冊の絵本のお仕事をさせていただきました。
78年といえば、わたしはまだ学生で、絵本のテキストを書くのも
ほとんどまったく初心者だったわけですが、
一方、範茂さんはすでにベテラン、大人の紳士でいらして、
そんなヒヨッコの書く話を見事な絵本にしてくださった。
斬新なデザインと色の美しさは、何度見ても新鮮です。

「ふしぎなはなや」は、その3冊目。
範茂さんは、このために花のハンコをたくさん作ってくださり、
とってもカラフルで楽しい絵本になりました。
「絵を描くよりハンコに時間がかかった!」と
笑っておっしゃっていたのを覚えています。

 

ふしぎなはなや (おはなしえほんシリーズ)
竹下文子・文
杉浦範茂・絵
フレーベル館 2008年(新装版)

 

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「そいつの名前はエメラルド」

2008-11-01 12:44:40 | お知らせ(新刊)

童話の新刊です。
「そいつの名前はエメラルド」(鈴木まもる絵・金の星社)

 そいつが、ぼくの家にやってきたのは、
 ふうちゃんの七さいのたんじょう日。
 プレゼントのハムスターを買いにでかけたぼくは、
 知らない商店街のきみょうな小鳥屋にたどりついた。
 そこで、ぼくは、そいつと出会ったんだ…。

というお話。
オビには「3・4年生から」って書いてあります。
このグレードの本はちょっと珍しいかな。
しかも猫以外の(哺乳類じゃない)動物なのがとても珍しい(笑)。

作品自体はさらっと書けたにもかかわらず、
そのあといろいろあって4年たってしまいました。
でも、終わりよければすべてよし、ですね。
ここまで辛抱強くおつきあいくださった皆様に感謝。
それから、名前を勝手にお借りした
「はるひこくん」と「ふゆみちゃん」もありがとう。

 

そいつの名前はエメラルド
竹下文子作 鈴木まもる絵
金の星社 2008年



 

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