閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

春のマーチ

2007-03-11 13:24:49 | 日々

辞書や事典を「読む」のが好き。
子どものころから、ずっと。

調べものをして、わかったあと、辞書を閉じる前に
その隣の別の記述にふと目がとまる。
興味をひかれる言葉があると、それからそれへと
ページを移り、読みふけって、きりがない。
そもそも何を調べていたのか忘れてしまうことも多いです。

マーガレットという女性名は、ギリシャ語で「真珠」の意味
…ということを知って、へえー、と思いながら、
反対側のページに目をやると、こんなフレーズが。

March winds and April showers bring May flowers.

(3月の風と4月の雨が5月の花をもたらす)

ついでに、ローマの古い暦では1年は10か月で、
3月から始まっていた…ということもわかる。

少し戻って、flower(花)とflow(流れ出る)という言葉は
似てるけど関係があるのだろうか?と疑問がわき、
そっちを調べる。
(あ、つづりは似てても語源はまったく違うんだ…)

じゃあ3月のMarchと行進のマーチは?と、
またまた違うページに飛びながら、
そうだ、「若草物語」もマーチ家だっけ、
アリスの三月兎はrabbitじゃなくてhareだ、などなど。

ひとり遊びに辛抱強くつきあってくれるのは
研究社リーダーズ英和辞典。
10数年使って、いい感じになってきた。
ちょっとね、ウェイン家の執事アルフレッドみたい。
頼れる、楽しい辞書です。

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復刊ドットコムから

2007-03-09 09:21:54 | お知らせ(いろいろ)

…「アイヴォリー」の復刊が決まりました!

これは「木苺通信」とはまた違った意味で
いろいろと非常に思い入れの深い作品なので、
とてもうれしい。

坂田靖子さんのイラストはそのままで、
版元が理論社からブッキングに移り、
先に復刊した「星とトランペット」と同じサイズの本に
生まれ変わる予定です。
詳しいことはあらためてお知らせしようと思いますが、
古本屋でお探しの方、もしいらっしゃいましたら、
7月頃までお待ちくださいませ。

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花喰い鳥

2007-03-07 08:59:53 | 日々

ふぃ・ふぃ・ふぃ…と独特の声で鳴きかわしながら
ウソの群れがやってきます。
きれいな桜色の胸をしたオスと、やや地味なメスが
3~4羽ずつくらい混じったグループです。

春先にはたまに見かける鳥でしたが、
こんなに毎日、長い間いるのは初めてのこと。
ぽってりしたからだつきで、動作もおっとりのんびりしていて、
人や猫を見てもあまり急いで逃げません。

木の枝にとまって、何をしているのかと思ったら、
ふくらんだ花芽をついばんでいるのでした。
桜、桃、プラム…外側のかたい褐色の皮をはがして
柔らかい中身だけ食べるらしい。
下に車を停めていたら、一面にその皮が落ちていました。
ひとつの木に30分くらいいて、ゆっくりちびちび食べています。
餌台には来ませんが、ときにはいっせいに庭におりて
なにか拾ったりもしています。

真似をして、プラムの花芽をひとつかじってみたら、
すこし苦い。

アイリス。アネモネ。ミモザの花たくさん。
池のほとりの紫木蓮のつぼみがゆっくりほどけはじめる。
あちこちに野生化した小さい桜草。
猫柳も、もうすぐ。

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桜餅・その後

2007-03-05 21:55:26 | 日々

今年はタイミングよく道明寺の桜餅に出会えました。
それも2回も。

その1
「桜三姉妹」というネーミングにつられて購入。
3個入りで、桜の葉っぱで包んだ中身がちょっとずつ違う。
スタンダードな桜色の道明寺と、
桜の花の塩漬けをあしらった白いのと、
よもぎ入りの緑の。
長女と次女は大変よかったのですが、三女(?)がハズレ。
よもぎと桜、これはやっぱり別々にいただきたい。

その2
こんどは気をつけてスタンダードな道明寺だけ購入。
中身は文句なし。
でも葉っぱがハズレ。
かたくて食べられない。
しかも、お餅としっかりくっついてて、はがすこともできない。
これをどうしろというのだ…。

「え、葉っぱごと食べるの?」
って驚かれたことがあります。
「え、葉っぱ、食べないの?」って、わたしも驚きました。
ちなみに道明寺というお寺は大阪のほうにあるそうです

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雛の月

2007-03-03 09:39:53 | 日々

それは小さいおひなさまでした。
転勤のある家だったから、どこへ行っても飾れるようにと、
小さいのを買ってもらったのです。

ガラスケースの中に15人がちんまりおさまってしまう、
童顔の木目込人形のひとそろい。
すぐに倒れるぼんぼりに、右近の橘、左近の桜。
右大臣と左大臣は双子のようにそっくりで、
どっちがどっちだかわからない。
お内裏さまより、切り下げ髪の三人官女の
真ん中の子が可愛くて好きだった。
それと、五人囃子の横笛を吹いている男の子が。

ケースに入りきれないお道具類は母のものでした。
たんす、茶だんす、長持、お針箱、
おそろいの黒塗りに金の蒔絵で、
小さい小さい抽斗のひとつひとつまで
ちゃんと開くようにできていました。
ほかに、人形より大きいお膳と高坏が一対ずつと、
あられを入れるお重箱もありました。

いくつのときだったか、ひなまつりにおよばれして、
お重箱に小さな花見団子のようなお菓子を詰めてもらい、
それを抱えて友だちの家へ行ったのを覚えています。
古い大きなお家で、二階の広い座敷の床の間に
立派な段飾りのおひなさまがありました。
上のほうの段は見あげてもよく見えないほど。
うちのおひなさまのほうがいいな、と思ったっけ。

おひなさま、今はもうありません。
うちは男の子しかいませんが、見せたかったので、
実家から送ってもらって何年かは飾っていました。
もうケースはなくて、棚に布を敷いて並べていました。
それを、いたずら大好きのお年頃だった茶々姫が、
何を思ったのか棚の上にかけのぼり、
次々と頭から丸かじり!してしまったのです。
あーあ、まったく、なんて猫でしょうね。

そんなことでもなければきっと捨てられなかった。
だから、茶々姫、少しも叱られませんでした。
よくよく見たら、衣装の色もすっかりあせて、
本当にみすぼらしい古人形になっていました。

今では記憶の中にだけ飾ってあります。
永遠にわたしのおひなさまたち。
布人形のメリーや、ミルクのみ人形のマリーや、
歩くお人形のドロシーちゃんも一緒にいるようです。

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深刻

2007-03-01 09:43:23 | 日々

カクテイシンコク…の書類を書かねばならない。

ああ、その前にお洗濯して。
風がないから布団も干して。
この毛布も洗ってしまおうかな。

つまり、数字を書くのがキライなので、
なるべくあとまわしにしているわけです。

さて。
とりあえず電卓を探しに行く。
みつからない。
じゃあ、だめだ。

いや、ここであきらめたら永遠に終わらないので、
アトリエに行って借りてきました。

さてさて…。
(と言いながらこれを書いているわたしは誰なの?)


数字を書くのがキライといっても、
きわめておっくうな気がするだけで、
できないわけではないのです。
計算は、わたしじゃなくて電卓がするんだし。

数字を30こくらい足していくと、答えが出る。
念のため、もう一度やったら、答えが違う。
3回やってぜんぶ違う。
「足す」というのはどうして「足」の字なのか。
手の指は使うけど足は使わない。
4回目は逆の順に足してみたら、また違う。
電卓…壊れてないか?
5回目に2回目と同じ答えが出たので、それを採用する。

大丈夫かなあ。

大丈夫だよねえ。



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