閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

今年の桜

2016-04-03 17:17:30 | 日々

ソメイヨシノは少し遅れて咲き出した。

 

 

 

 

咲き出せば早い早い。
みるみるうちに満開になっていく。 

 

 

あまり高くならず、枝が横に張るソメイヨシノは、
花の数も多く、まさに花見のためにつくられたような品種だ。
町の中では、桜というとほとんどこればっかりだから、
これが当然のように思ってしまうけれど。

10歳まで住んでいた集合住宅の庭の片隅に、
なぜか山桜が1本あった。
ひがんざくら、と呼ばれていたと思う。
桜は大きくなるし、落ち葉も多いので、住宅地の庭木としては
あまり一般的でない。もしかしたら、植えたのではなく、
アパートが建つより前からそこにあったのかもしれない。 

すっと上に伸びる樹形や、白い花と混ざりあう薄赤い葉の色。
わたしの桜の基本イメージは、 たぶんそこからきている。
浮かれ騒ぎの花見とは違い、しみじみ落ち着いて眺める花だ。
また季節がひとまわりして、春になった。
ふるふると、どこか遠くで、柔らかな電話のベルが鳴る。 

 

いろいろある山桜のうち、この木はいち早く咲いて、
もうほろほろと散り始めた。
まだまだつぼみの木もある。
どれもこれも、高すぎて、写真はうまく撮れない。
花の間では、メジロが忙しく蜜を吸っている。

 

鳥がつつき落とすのだろうか。
まだ咲きかけのも混じって、軸がついたまま木の下に落ちている。
拾ってきて、ありあわせのぐい呑みにいけてみた。
和風の器が似合うところは、さすが日本の桜だ。
公園などでは、真似をしないでね。花を持っていて、
枝からとったと思われてはいけないから。 


シジュウカラは、巣箱に高級猫毛布団を敷き詰めている。
キセキレイもどこかすぐ近くで営巣中らしい。
昨日は、1羽のトビを、カラスの夫婦が、ただならぬ剣幕で
追いかけていくのを見た。
ははん、カラスの巣は、あのへんにあるのだな、とわかっちゃったよ。 

ウグイスとはりあうように、今年もガビチョウが鳴き出した。
自慢の美声をはりあげ、ひとしきりあたりの空気をかき乱す。
どうもまだ耳が慣れないので異質に感じるけれど、
あと10年くらいしたらすっかりなじんでしまうかもしれない。
在来の鳥たちは、ガビチョウのことをどう思っているのだろう。
ぜひ意見を聞いてみたいものです。

 

本日のにゃんこ。

真鈴さん、木の下で、お花見ちゅう。
ブルーシートなんかいらないわよ。
 

 

本日の「いいね!」

エイプリールフールにシェアしそびれた動画2つ。
(来年までとっておくと、きっとまた忘れるので!) 

 

How to plant kiwi and banana from home

おうちで簡単にできる「バナウィ」または「キワナ」のつくりかた。

 

どこでもフリック

途中までまじめに見てしまったスマートフォン持ってない閑猫です。

  
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