閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

高猫の木登り

2009-04-21 14:00:56 | 日々
かずこさんがお留守のあいだ、ときどき見回りがてら
お散歩(運動、運動!)に、お隣の家まで長い階段を
とことこ歩いて上がります。
階段ぞいに花の咲く木や草がたくさん植えられていて、
いまはナルコユリがひっそり並んで花をつけています。
(ナルコユリじゃなくアマドコロだっけ?
区別がなかなか覚えられない)

この日は珍しいことに、すももが階段の上までついてきました。
ところが、ちょうど真鈴も「後追いモード」だったらしく、
にゃーにゃーと別ルートで上がってきて、ばったり鉢合わせ。
決して仲が良いとはいえない2匹、
距離をとって知らんぷりしながらも、ライバル意識むき出しです。
真鈴があっちの木に登ってみせれば、すももは負けじとこっちの木に…
という木登り合戦でアピール、アピール。

遠くで5時のチャイムが聞こえたので、
さあそろそろ帰るよォ、と、階段を下りはじめると、
いち早く先頭きって駆け下りたすもも嬢さんが、
その勢いのまま、下の柿の木にダダダッと…
一気に登ったまでは良かったのですが、
それが、ちょっとこれまで見たことのない高さで。

おーい?

大丈夫かーい?

「すももが、降りられないみたい」
畑にいたMを呼ぶと「えー? どこ?」と見にきましたが、
「あーほんとだ。これはしょうがないね」
と、笑ってそのまま帰ってしまった。

すももは木の上にちょこんと鳥かモモンガのようにとまり、
こっちを見て「にゃーお。にゃーお。にゃーお」と鳴いています。
その姿がずいぶん小さく心細げに見えます。が、
「すももー、なんとかがんばって自分で降りるんだよー」
と、わたしも真鈴を抱えて、さっさと帰ってきてしまう。

薄情なようですが、ハシゴをかけるなど、下で騒げば騒ぐほど
降りられなくなるのが猫というもので。
とくに、すもも嬢さんのようにプライド高く神経質な猫は、
みっともないずり落ち方を見られるくらいなら降りないほうがまし!
とカタクナに樹上に居座る可能性も大ありなので。
まあ、万一落ちたとしても、下はコンクリートじゃなく
枯葉のたくさん積もった土で柔らかいからね。

案の定、しばらくしたら「うにゃん」と何食わぬ顔で
帰宅した嬢さんでありました。
よしよし。
(写真、撮りそこなった。ざんねん)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ビデオ | トップ | 美しい塵芥 »