閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

ぐるめ猫

2006-11-15 09:11:44 | 日々

朝、ミルクティーをいれようと冷蔵庫から牛乳を出すと、
どこからともなくチリチリと鈴の音がして
「みやぁ、みやぁ、みやぁ」…
まるで子猫のように高い声で鳴きながらあらわれるのは、
茶々姫=ちゃけです。
すもものことを書いたから、お茶々のことも書かなくちゃ。

焦げ茶、というか、コーヒーデニッシュみたいな感じの
ちょっとぼさぼさした縞模様。
拾い猫ばかりの中で、唯一の貰い猫。
ニューヨーク9.11テロ事件の翌日に来ました。
お母さんは「ケバ」といい、近くのお寺で健在です。

すももがわたしのパソ猫なら、ちゃけはKのお気に入りっ子。
そして、うちじゅうで一番の「おねだり猫」。
人間の食事パターンを完全に把握していて、
いつどういう状況で何がもらえるか、ちゃんとお見通し。
チーズカッターが出てくればチーズ、
収納庫の扉が開けばツナ缶(人間用)と、敏感に察知し、
人の足にカリカリ爪を立てて「みやぁ、みやぁ」の連呼。
(ときどき間違ってコーン缶に反応してますが…)

牛乳、卵、チーズ、クリーム、ケーキ、大好き。
焼き魚のときは、テーブルの横で「立って」います。
ほんとは、猫に人の食べ物を与えてはいけないのです。
とくに、ちゃけは結石のできる持病があって、
塩分も肥満も気をつけないといけないのですが…
おねだりに負けて、ちょびっとだけ、あげてしまう。

同じように飼っていても、猫の性格はいろいろで、
人の食事を欲しがる子も、あまり興味を示さない子もいます。
誰もいなくなればつまみ食いをするのが、珊瑚と真鈴。
(ほぼ正常な猫の姿)
とったこともないし、あげても食べないのが、すもも。
(やや屈折している…)
昔はお箸の先からでもひったくっていた、こだま。
(のぞみと2匹でちび猫ギャング団と呼ばれてました)
こだちゃんは、年をとってすっかりおとなしくなり、
いまや食卓は茶々姫のひとり舞台です。

昨冬、うちの猫はみんな悪性の風邪をひきました。
ときどき遊びに来ていた野良にうつされたようです。
ちゃけはとくに重症で、骨と皮状態に痩せてしまいました。
病気でも、ごはんを食べられるうちは、猫は大丈夫です。
3日以上食べないと、生命力はみるみる落ちていきます。
あたたかくして、スポイトで水を飲ませ、高級缶詰や
卵の黄身など、1さじずつ口に押し込むように食べさせて、
2週間かかって、ちゃけはようやく「生き返り」ました。

…どうやら、それ以来です、おねだり猫になったのは。
病猫生活ですっかりグルメになっちゃったのです。

おねだりって、わたし、あんまり得意じゃない。
ちょうだいちょうだいと手を出すのはお行儀が悪いって、
ガマンするのが良い子だと躾けられて育ちましたもん。
でも、おねだり上手の子のほうが、結局は得をするんだよね。
お茶々なんか、爪まで出してるのに可愛いぞ。
いいな、猫って。

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