閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

花の月・その2

2019-04-01 16:24:45 | 日々

桜はどうやってもうまく撮れないんだな…と呟きつつ、カメラを持ってうろうろする。
来年も、再来年も、また咲くのだから、保存しておかなくたっていいのに。
持ち帰って、食べるわけでもなければ、飾るわけでもない。
ただ写真を撮ればそれで満足するというのは、何なんだろう。
狩猟採集本能が有り余っているのか。
ノンカロリーのデザートみたいなものかしら。
桜パフェ?

 

大島桜の白とゴールド。

 

桜餅…?(笑)

 

 

 

花見の黒猫。


このあいだ、庭に伏せてあるボートの下に、きなちゃんくらいの大きさのキジトラっぽい奴が丸まって寝ていた。
(山の中なのにボートがある理由は長くなるので省略します)
一瞬、死んでるのかと思ったが、おなかが規則正しく上下しているので、眠っているとわかった。
頭をすっかり隠してまん丸になっている。1メートルくらいまで近づいても気づく様子がない。
よそ猫が外でこんなに熟睡しているのは初めて見たので、ちょっと変な気がした。
これはよっぽど気を許しているか、そうでなければ…もしかしたら、起きられないほど弱っているのではなかろうか。

全体に汚れて毛並みが粗く、首のあたりは地肌が見えて、なんとなく皮膚病っぽい。
困ったな、と思った。弱っているなら放ってはおけないけれど、もしも感染する病気だったら、家に入れるわけにはいかないし。
あいにくMは海外だし、週末で病院は休みだし、いや、捕獲できるかどうかわからないし、いやいや、病院に連れてくということは、その後もずっとうちで面倒を見るということだし…
え~、どうする?

それ以上見ていると、うちの猫どもが気づいて寄ってきそうだったので、いったんその場を離れた。
正直なところ、見てない間に立ち去ってくれるといいな、という気持ちもあった。
3時間後、おそるおそる戻ってみたら、ちょうど目が覚めてもそもそ動き出したところだった。
まるまっていたのがほどけて、顔がのぞいた。ずいぶん鼻が長い。目が黒くて小さい。目と目の間にくっきり白い筋がある。まるっきり猫の顔ではなかった。
ネコはネコでも、ジャコウネコ科の、ハクビシンでした。

よかった! 病気の猫じゃなかった! と、まずはほっと胸をなでおろしたけれど、こういう野生動物はノミダニをいっぱいしょっていることもあり、庭に居つかれるのはあまりありがたくない。
3日後、また同じ場所で、同じ格好で寝ているのをみつけた。
ボートを叩いて追い出そうとしたら、不機嫌そうにしばらくうなっていたけれど、ようやく出てくれた。と思ったら、そのままUターンして、するするとアトリエの外の物置に入ってしまった。
迷いのない動きからみて、以前からそっちにも出入りしていたような感じ。
春先に、金柑の実を食べにきて、上の枝をばきばき折ってったのも、この子じゃないかしら。
物置には耕運機などもあり、簡単には動かせないので、奥に入られるともうどこにいるか全然わからない。
ときおり「カサ」とか「コト」とか、聞こえたり、聞こえなかったり。
あれから10日ほどたつけれど、まだそのへんにいるのかな、ハクビシン君は。
いないのかな。

 

山椒の新芽と…

 

山もみじの新芽。
どれも美味しそう。

 


本日の「いいね!」

Under Cats

上から見るとふわふわだけど、裏は意外と湿り気のある感じなのね…
リトアニアの写真家 Andrius Burba のプロジェクト。

メイキング動画は→こちら

コメント
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