ようやくお花見日和。
白と金にかがやく山の桜。
明るい緑の葉が美しいオオシマザクラ。
花が白いものや、うっすらピンクのもの。
若葉が赤みの強いものや、緑に近いもの。
花と葉の混じり具合もいろいろ。
ほぼ同時にもみじなどの葉も開き始め、それもまた色合いがいろいろなので、景色は急ににぎやかになっていく。
植物界だけでなく、動物界もにぎやかだ。
池には今年もヒキガエルさんたちがいっぱい卵を産んでいった。
春の数日間だけ盛大に集まり、それ以外はめったに姿をあらわさない。
雨の夜に庭にすわっていたりするのを、2年に一度くらいは見ることがあるけれど、ふだんはどこでどうして暮らしているのやら。
一方、相変わらずニャゴニャゴうろついているよそ猫ジャッキー・タン。
猫ブリッジから2階のベランダにも平気で上がってくるようになった。
室内の猫が反応するので、ぱっと見ると、ジャッキー。
またぱっと見ると、鈴猫スリちゃん。
ジャッキー。ジャッキー。スリちゃん。ジャッキー。
さんちゃんは、よそ猫対応にほとんど出て行かなくなり、警備の責任はクレが完全に引き継いだらしい。
やっと2歳の、まだ見るからに未熟なクレちゃんは、気負った様子もなくするすると出ていくが、こっちはハラハラしっぱなし。
なにしろ、さんちゃんより2kgも軽い上に小顔なので、最初から不利だ。
さんちゃん隊長のときにくらべると、うなり合いの時間が短く、いきなり乱闘になることが多い。
もともとあまり鳴かない子ではあるけれど、経験不足、それに見た目でなめられているのだろう。
昨夜はかなり本気の喧嘩をして、明け方まで帰ってこなかった。
首と背中にひっかき傷があり、さいわい深くはないものの、なでると珍しく嫌がる。
あとで腫れたりしなければいいけれど。
朝になって見たら、庭先にふわふわの毛がたくさん散っていた。
クレの白黒の毛と、ジャッキーの茶色のと、半々ぐらい。
午後、ヤマガラが拾って持って行くのを見た。
そして、ふたたび招かれざるゲスト。
またまた登場、アナグマちゃん!
真夜中に台所でごみをあさっているところをMにみつかる。
ごみ箱(生ごみ以外の燃やすごみ)に首つっこんでぶらさがっていたそうです。
追い出した…つもりが、また舞い戻ってきたのか、あるいは出て行かず家の中に潜んでいたのか、しばらくすると、また階下でガタゴト怪しい物音が。
経験上、音でアナグマとわかるので、あーまたかーやだなーめんどうだなーと思っているうちに、カシャ・トン、カシャ・トン、という変な足音が、どうも階段を上がってくるような気配。
(アナグマは地面を掘る動物なので、前足の爪は3~4cmあり、猫の爪のように収納できないため、床の上ではカシャカシャ音がするのです)
2階のわたしが寝ている部屋は、猫が出入りできるよう、いつもドアは開けっ放し。
ドアのすぐ外にセンサーライトがひとつ置いてあって、これはモーションセンサーなので、人や猫の動きに反応する。
それがポッと点灯した。
見たら、階段の上がり口に、うちの猫じゃない白っぽい毛色の丸々とした奴が。
「あ、こら!」と言うと、向うも「あ、しまった」という感じで、くるっと向きを変え、カチャトンカチャトンカチャトン、とせいいっぱい急いで降りて行った。
わたしも降りて行くと、すでに気配はなく、しーんとしている。
出ていったかな。うん、きっと出ていったんだろうな。
でも、いちおう念のためと、あちこちの隅を見て回ったら、本棚のすきまに…
いるんだよねー。
前に入ってきたのと同じ子だと思うけど、一回り大きくなったような感じ。
こちら眠くて不機嫌なので、さっさとお引き取り願おうと、つつき出して出口に誘導しかけたら、
あっというまにUターンして、また押し入れに入っちゃったよ!
もう、なんなんだ、このパターンは。
当局の退去命令を断固拒否。頑として動かず、寝たふりをするアナグマ。
同じ哺乳類食肉目でも、こういう点が犬とも猫ともまったく違うところで、反応が予測しにくい。
不憫な気もするけど…うちに置いてあげるわけにもいきませんしね。
やむをえず、寝ていたMを叩き起こし、ふたりがかりで居座る客をやっとのことで追い出して(というか、押し出して)、やれやれと布団に入ったのはいいけれど、身体も冷えてしまったし、あかりをつけて動き回ったのですっかり目がさえて、結局4時近くまで寝つかれず。
こういうことがたびたびあるなら、何か「アナグマ対応グッズ」を常備しておきたい。
思いつくのは、警察の特殊部隊が持ってる透明なポリカーボネイト製の盾と、長靴をはいた猫が持ってる紐つきの丈夫な麻袋。
あと、うんとぶあつくて長さが肘まであるオーブン手袋などがあれば、もうちょっとは早く片付くでしょうか。
無理か。
本日の「いいね!」
餃子屋の女将、夜はDJ
Cool !
詳しい話は→こちらで
もうひとつ。
「製菓アート」というジャンルができたらしい。
インドネシア在住のアーティスト Ivenovenさんの作品。