卵の殻。そして、羽。
卵は、ピンクがかったクリーム色に、あずき色の斑点。
(実物は写真よりもっとピンクっぽい)
割れ口の直径約20ミリ。
全体の長さは推定で30ミリくらい。
こういうもののサイズを測るのはむずかしいなあ。
そっとつまんだだけでもパリンと割れそうな薄さ。
羽はグレイの濃淡、長さ約30ミリ。
このあたりで最もよく見かけるもの。
ただし、近くにあったというだけで、卵との直接の関係は不明。
朝、お隣にきゅうりを持って行ったら、タイル張りの通路に落ちていた。
小さいほうが先に目につき、白くて丸く見えたので、
酔猫さんがボタンでも落としたのかなあと…
よく見たら卵の殻だったので、驚いた。
羽はたまに拾うけれど、卵は初めてだ。
草むらだったら、まず絶対に気がつかないところだ。
卵のいちばん太いあたりで、割れ目がきれいに一周して、
「身と蓋」のように分かれている。
落ちて割れたのなら、もっとぐしゃっとなるはず。
そして中は完全にからっぽ。
ヒナが孵化したあとの殻だ。
表面にはうっすらとニスを塗ったようなつやがある。
細いほうの端近くに、よく見ると、ひびが入っている。
茹で卵をむくときに、こんこんと叩いてできるようなひびだ。
落ちたときタイルにぶつかってこうなったのかもしれない。
上を見ても、鳥の巣らしきものは見当たらないけれど、
じつは巣は「真上」にあるとは限らない。
ヒナがかえったあと、親鳥は殻を巣の外に捨てることが多い。
巣の中を少しでも広く、清潔に保つためだ。
離れた場所までくわえて飛んでいって捨てることもある。
つまり、真上ではないにせよ、どこかに、巣があるということ。
巣には、おかあさん鳥がすわっているかもしれない。
おなかの下には、卵からかえったばかりのちっちゃい子が、
1羽、2羽、3羽、もしかしたら4羽くらいいて、
みんなまだ羽も生えていないし、目も開いていない。
知っているのは、餌が来たら口を開けるということだけ。
それでも、2週間もすれば、翼も尾羽も一通りそろい、
どうにかこうにか飛べるようになって巣立っていくのだから、
生き物というのは、たいしたものだ。
ヒヨドリかな。
たぶん。
あとで鳥の巣博士に鑑定してもらいましょう。
<8月2日追記>
鑑定の結果、やっぱりヒヨドリでほぼ間違いないようです。
本日の「いいね!」
夏に聴きたいハングドラム。