閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

2015-07-31 17:58:40 | 日々

卵の殻。そして、羽。

卵は、ピンクがかったクリーム色に、あずき色の斑点。
(実物は写真よりもっとピンクっぽい)
割れ口の直径約20ミリ。
全体の長さは推定で30ミリくらい。
こういうもののサイズを測るのはむずかしいなあ。
そっとつまんだだけでもパリンと割れそうな薄さ。

羽はグレイの濃淡、長さ約30ミリ。
このあたりで最もよく見かけるもの。
ただし、近くにあったというだけで、卵との直接の関係は不明。 

朝、お隣にきゅうりを持って行ったら、タイル張りの通路に落ちていた。
小さいほうが先に目につき、白くて丸く見えたので、
酔猫さんがボタンでも落としたのかなあと…
よく見たら卵の殻だったので、驚いた。 
羽はたまに拾うけれど、卵は初めてだ。
草むらだったら、まず絶対に気がつかないところだ。


卵のいちばん太いあたりで、割れ目がきれいに一周して、
「身と蓋」のように分かれている。
落ちて割れたのなら、もっとぐしゃっとなるはず。
 

 

そして中は完全にからっぽ。
ヒナが孵化したあとの殻だ。

 

 

表面にはうっすらとニスを塗ったようなつやがある。
細いほうの端近くに、よく見ると、ひびが入っている。
茹で卵をむくときに、こんこんと叩いてできるようなひびだ。
落ちたときタイルにぶつかってこうなったのかもしれない。

上を見ても、鳥の巣らしきものは見当たらないけれど、
じつは巣は「真上」にあるとは限らない。
ヒナがかえったあと、親鳥は殻を巣の外に捨てることが多い。
巣の中を少しでも広く、清潔に保つためだ。
離れた場所までくわえて飛んでいって捨てることもある。

つまり、真上ではないにせよ、どこかに、巣があるということ。
巣には、おかあさん鳥がすわっているかもしれない。
おなかの下には、卵からかえったばかりのちっちゃい子が、
1羽、2羽、3羽、もしかしたら4羽くらいいて、
みんなまだ羽も生えていないし、目も開いていない。
知っているのは、餌が来たら口を開けるということだけ。
それでも、2週間もすれば、翼も尾羽も一通りそろい、
どうにかこうにか飛べるようになって巣立っていくのだから、
生き物というのは、たいしたものだ。

ヒヨドリかな。
たぶん。
あとで鳥の巣博士に鑑定してもらいましょう。 

 

<8月2日追記>

鑑定の結果、やっぱりヒヨドリでほぼ間違いないようです。

 

 

 

 

 本日の「いいね!」


AIKYO "cajita de música"

夏に聴きたいハングドラム。
 

 

コメント
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