モクレンの枝先に何かぶらさがっている。
まるまった枯れ葉の中から白い綿のようなものがのぞいている。
これは何でしょうか。
モクレンの葉かと思ったが、どうも違うようだ。
別の木の葉をくるりと巻いて、クモの糸に似たものでくっつけ、
枝先の一点にしっかりとめてある。
(ひっかかっているのではなく、糸で固定してある)
その中にふんわり綿を詰めてある・・ように見える。
高さは地上2メートルちょっと。
ベンチの上に乗ると写真を撮ることはできる。
中をよく見ることはむずかしい。
誰か住んでいるのかなあ。
ぶらさがり方はミノムシのようだけれど、木の葉一枚だけ、
くるりと巻いただけ、それに綿というのが、あまりミノムシらしない。
ミノムシにしては大きいような気がする。
どなたかご存じの方は教えてください。
<追記>
ミノムシではなく、クモ(ジョロウグモ?)の卵嚢ではないか・・
という情報をいただきました。
このふわふわの中に卵が隠してあるのですね。
うわー、春になるのがたのしみ(・・っていうか何ていうか!)
こちらはヤナギの枝でみつけたミノムシ。
夏のころ、さんざん葉を食い荒らしていたと思ったら、おやまあ。
こんなところにふたつ、仲良く並んでぶらさがっている。
大きさも形もそっくりだけれど、衣装のディティールに個性がうかがえます。
ミノムシの蓑の中には黒っぽい幼虫が入っている。
ちょうどカタツムリのように、蓑を背負って枝から枝へ移動する。
蓑をぬがして、箱にいれ、こまかく切った色紙や毛糸をあたえると、
幼虫はせっせとそれらをあつめて身にまとい、カラフルな蓑をこしらえる。
そんな遊びを、子どもの頃にした。
ほら、きれいになった!と、よろこぶのは子どもの身勝手で、
ミノムシさんにはいい迷惑だったでしょう。ごめんなさい。
ミノムシは卵からかえると風にのってあちこちへ飛んでいき、
それから7回脱皮して大きくなるそうだ。
ときどき2階のベランダのてすりにちっちゃいのがいるのは、
わざわざのぼったのではなく飛ばされてきてしまったのだろう。
晩秋に葉が落ちる頃、こんなふうに蓑の口をとじて枝にくくりつけ、
そのまま冬を越す。
冬のミノムシはもう動かず、遊び相手にもなってくれない。
(ふと気になってミノムシの英語名を調べてみたら、bagwormというらしい。
袋に入っているのと、蓑を着ているのでは、ずいぶん感じが違う。
蓑は稲わらでこしらえた雨具だが、稲作地帯以外の人は
雨の日に何を着ていたのだろう・・と、あらたな疑問がうまれる)
そういえば、この冬は、テントウ虫がいないのだ。
毎年、晩秋のお天気の良い日に、ナミテントウが何百匹も飛んできて、
窓やドアを閉めておいても隙間からどんどん入り込んでくる。
そして北側の天井の隅などにかたまって寝てしまう。
春になるとそれがまた一斉に目覚め、出口をさがして右往左往する。
多少迷惑といえば迷惑だけれど、とくに害はないし、
年中行事のようなものとしてずっと見慣れていた。
そのナミテントウが、この秋は、1匹も来なかった。
多い年、少ない年はあっても、1匹も来ないのは初めてだ。
いつも同時に見かけるウリハムシ、オオトビサシガメもいない。
こういう虫たちが突然絶滅するような何かが起こったとしたら、
もっと他の生き物や植物にだって変化があらわれているはずだ。
どこか他にもっと良い越冬場所をみつけたのかな。
それならいいけど。
あ、こちらはミノムシではありません。
本日の仲良しにゃんこ。
きなな(左)とマドリ(右)。
このあと、すももさんも入って、ぎゅうぎゅうになって越冬中。