Mが、全治3週間(閑猫推定)の負傷。
右手噛まれて。
ニューギニアで毒蛇に・・ではありません。
うちで、猫に。
事情は、こうです。
マドリを病院に連れていく必要がありました。
しかし、だいぶ馴れたとはいえ、いまだ「自称・野良」なので、
ずっとうちにいるわけではなく、タイミングよく捕まえるのが大変そう。
捕まえても、キャリーケースにおとなしく入るとは思えず。
まあ、いつでも入れられるようにしておきますかね、と、
先日の夜、わたしがケースを押入れから出してきて、
居間のすみに置いたのでした。
マドリが見慣れて警戒しなくなるまで待つつもりで。
翌朝5時、いつも早起きのMが、置いてあるケースを見て、
「可及的すみやかに捕獲せよ」の指令だと誤解し、
ちょうどマドリ(Mの呼び方ではバルト)がいたもんですから、
とっつかまえて押し込んだ・・まではよかったけれど、
いったん閉めた扉が何かの拍子で開いてしまい、マドリ脱出。
このチャンスを逃しては!と、あわてたMが素手でおさえようとし、
逆上したマドリが必死の反撃、あっというまに「めっためたのぎったぎた」に・・。
猫というのは、ほんとに小さくて柔らかい生き物なのですが、
いざとなると大変な力が出ます。
とくにおとなのオス猫は、牙が大きく、あごの力も強いし、
4本の足ぜんぶの爪を武器として使えるため、
とても人の力でおさえられるものじゃありません。
わたしも、抱いていた猫が何かに驚いたはずみに飛び出し、
てのひらを爪でざっくりやられた経験があります。
小さいときから可愛がられている猫でも、パニックに陥ると
飼い主を忘れ、野生動物になってしまうことがあるようです。
まして、マドリ。
野良生活が身につき、根本的には人間不信。
とくにオジサン苦手。(ほとんど「ライバル」と見なしている)
そして、ちょうど婚活シーズン真っ最中でもあるため、
いっきにギアが「戦闘モード」に入ってしまったらしく。
牙が指にくいこみ、そのうち2か所はかなりの深手。
「いっってーっっ!」と言いながらマキロンをふりかけて、
バンソコ巻いて、そのまま絵を描いたりしておりましたが、
2日たったら腫れてきたため、マドリじゃなくMが病院へ行くことに。
そしたら、あっちとこっちと切開され(ひええ・・)点滴され、
お薬どっさり、「明日もいらっしゃい」ですと。
いまの病院は、カルテも電子化されており、
先生はパソコンの画面に出る右手の図にマークをつけ、
キーボードで「ねこにかまれた」と入力していた・・そうです。
カルテ、ドイツ語じゃないんだ。知らなかった。(←病院行かない人)
Mは厄年。大厄。
一方、逃走後、しばらくは寄りつかないと思われたマドリですが、
12時間後には、いつものように「にゃああん」とやってきて、
ごろごろと甘えてゴハンを食べておりました。
忘れたのか、切り替えが早いのか。
こりないマドちゃん。
さすがに、Mと目が合うと、すすっと逃げてますが(笑)
犯ニャンはこいつだ。
ふッ、俺を甘くみると、怪我するぜ。気をつけな。
・・って、こら、人の膝にのって威張んないの。ゴメンナサイは?
ゴメンナサイ。モウシマセン。
愛される猫になれるよう努力シマス。