閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

封筒

2010-07-13 05:26:24 | 日々
壁に掛けてあるカレンダーは12枚綴りで、
1枚ずつぴりぴりとはぎ取っていく形式。
数字部分は利用していないので、ときどきめくり忘れ、
1週間くらい前月のままになっていたりするが、
それでももう残り半分になった。

つや消しの上質の紙が使われている。
表面のほとんどをモノクロ写真が占める。
コントラストが強めの、ざらっとした感じの写真だ。
裏は真っ白。
資料として、とっておきたい気もするが、
同じ被写体をカラーで撮った写真集をすでに持っているし、
なにしろサイズが大きいので保存には不向きだ。
しかし、そのままごみ箱に捨てるのもためらわれる。

この紙で封筒を作ったら、と思いついた。
じつは、これは以前にも何度か試みている。
正確に寸法をとらないと、きれいにできない。
わたしは製図は苦手で、シンプルな長方形でさえ
カドがひとつも直角にならないほどだから、
貼りしろまで計算して展開図を描くのはけっこう難しい。
市販の封筒の合わせ目をはがして型紙にしてみても、
へろへろしてうまくいかず、じきに飽きた。

今回も、すぐ飽きるんだろうと思っていたところ、
「手作り封筒テンプレート」というものを見つけたので、
さっそく買ってみる。
半透明のプラスティック板でできた型紙で、
1枚で4種類の封筒がつくれるようになっている。
定形サイズ3種類と、ミニ封筒ひとつ。
あ、これなら使えそう。
しかし、こんなものまで商品になっていたことに驚く。
エコ&リサイクルブームに乗ったのかもしれないが、
とにかくものすごく親切で便利な時代なんである。

カレンダーの紙をひろげ、テンプレートをのせて、
細いシャープペンシルで輪郭をなぞる。
うまくやれば、ポストカードサイズの封筒が2つとれる。
はさみで切って、折って、2辺を糊で貼って、
乾くまで重石に辞書でものせておけば、できあがり。
絵柄を表に出して、宛て名シールを貼るという手もあるが、
個性的すぎても使いにくいので、白いほうを表にした。

写真はランダムに切断され、内側に封じ込められている。
ピントの鮮明な部分もあれば、ぼやけた部分もある。
受け取った人は、何も知らずに白い封筒の一辺を切り、
中の手紙などを取り出す。
どこを切るかによって、写真がどう見えるかは違ってくる。
でも、多くの人は、わざわざ封筒の中などのぞいてみない。
のぞいたとしても、おそらく何だかさっぱりわからないだろう。
抽象画か模様という程度にしか見えないかもしれない。
面白い。

というわけで、
ときどき妙なデザインの封筒が届くかもしれませんが、
それ、ガウディ建築のリサイクルですので。
ご心配なく。
コメント
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