アナグマのムジタロウくんにインタビューしてみようと、
アトリエの地下室をのぞきに行きました。
通風のため、扉はいつも少し開いているのです。
そーっと静かに入っていって、電灯をつけると、
さささっと足音がして…隠れちゃった。
古いベビーバスが置いてあってぼろ布なども入ってて、
そこをちゃっかり寝床にしているみたいです。
さわってみると、ほんのりあったかい。
そのもっと奥のごちゃごちゃした暗い陰から、
かかかっ…と耳をかく音(たぶん)や
くふぅ…とためいき(たぶん)が聞こえてきます。
隠れているけど、息をひそめている、という感じでは
ないようですね。
早くアッチ行ってくれえ、と思っている(たぶん)。
どこから来たのですか。
年はおいくつですか。
家族はいますか。
ここは居心地いいですか。
アナグマって冬眠するのでしたっけ。
なにか欲しいものはありますか。
しばらく待ってみましたが、
どうしても顔を見せてくれないので、帰ってきました。
餌付けはしません、とキッパリ言ったはずなのに、
お皿に入ったドッグフードが置いてあります。
あーあー、誰でしょうねえ、こういうことするのは。