レーヌスのさざめき

レーヌスとはライン河のラテン名。ドイツ文化とローマ史の好きな筆者が、マンガや歴史や読書などシュミ語りします。

『ディズニーランドという聖地』

2006-07-22 20:25:52 | 
『ディズニーランドという聖地』1990 能登路雅子 岩波新書

「手放すまえに再読したので一言書こう」シリーズ(?)。

印象に残った点:
ディズニーの育ったアメリカ中西部は、夏は暑く冬は寒く、厳しい気候。当然、自然とは脅威であり敵と見做される。ディズニーランドでは徹底的に自然は人工化され、その極めつけがミッキーマウス、不潔で人に嫌がられるネズミさえも清潔な人間の友にしてしまっているキャラクターである。

 私は有体に言って、ディズニーアニメの絵は嫌いである。特に、白雪姫のあの髪型とドレス。しかし「白雪姫」のコスプレといえばあれでないと納得してくれないほど(クレオパトラといえば黒髪オカッパみたいに)浸透している。シャクだ。

 しかし、それはそれとして、アメリカを象徴する存在となっていくディズニーランドの性質は興味深いし、自分の子供時代に欲しくて得られなかったものを詰めこんだという話にはほろりときてしまうのも事実だ。
 とことん創られた自然(矛盾しとる)は、マリー・アントワネットの「プチ・トリアノン」などの誤解した「自然に帰れ」趣味(とどこかできいたような気がする)との結びつきはないのだろうか、とふと思った。

 ディズニーを好きな人にも嫌いな人にもお勧めできる面白い本。
コメント (2)
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八王子駅のテーマ曲

2006-07-22 19:29:01 | 雑記
 今日、NHKの「みんなの童謡」で「夕焼け小焼け」が出てきた。作者の中村雨紅が八王子の出身だというのでーーああ、だから八王子の駅では発車メロディがこの曲なのか?と思い、検索してみたらやはりそういうことだった。
「八王子」
このブログの最初に書いた「不適切な選曲」はそれがテーマだったのだが、それで納得がいった。
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