という言葉でなにを連想するだろうか?私の知っている候補は3つある。
1、アレクサンドル・デュマの小説
2、アラン・ドロン主演の映画
3、アニメ『ラ・セーヌの星』のキャラクター
あ、もう一つあった、
4、東城和実の『黒いチューリップ』というマンガ。
私の世代(昭和の40年代に子供時代を送った)ならば3だろう、もっと上ならば2か。4は世間でヒットしたというほどではない、しかしドラマCDなど出たのでそこそこ人気はあったと言える(私は買ったよ)。1と答える人はわりに文学通かも。中央公論の「世界の文学」の「ユゴー デュマ」の巻にはいっていたと思う。
つい先ほど、清水義範のサイト
「雑学のすすめ」
を開いたら更新されていた。トルコやモスクやチューリップの話題で、『黒チュ』(奇妙な略語で恐縮だが、マンガについてはこういう呼び方があったのでこの際使う)も出てきていた。詳しくはそちらをご覧頂きたいが、公開時期に限りがあるので簡単に言えば:映画は、フランス革命前夜、ニヒルな青年貴族が義賊「黒いチューリップ」を名乗って活躍するアクションもの。公開当時、デュマが原作だと言われていたので筆者(清水)は読んでみたが全然別物で、オランダの園芸家が黒いチューリップを造ろうと奮闘する話。ーーそうか、当時そんな誤解があったのか。まぁ、『三銃士』などのイメージで言えば、映画の話のほうがはるかにデュマの原作だと言われて納得してしまいそうなことは事実だ。
アニメ『ラ・セーヌの星』は、えーと、74年前後だったはずだ。『ベルばら』のアニメを製作したかったけど権利を得られなかったのでその代わりだったといわれるこの話は、パリの花屋の娘シモーヌが横暴な貴族に親を殺されて「ラ・セーヌの星」と名乗って戦うようになるという設定だった。なぜか貴族の家の養女になって、宮廷に出て初めてアントワネットに会って、悪い噂と違ってなんて優しそうなと驚くという場面、『ベルばら』読んでればすぐにネタがわかる。この家の息子が実は「黒いチューリップ」として王政に反抗していた。
このアニメはドイツでも放映されていて、私も目撃した。なぜか主人公の名前が「ナディーヌ」になっていた。「アニメニア」というANIMEやMANGAの情報誌では、このアニメの原作がデュマだと書いてあったような、少なくともなにかの混同があった。まさか地元フランスでまでこんな間違いはしてなかったろうな?
『ラ・セーヌの星』の「黒いチューリップ」という名前はアラン・ドロンの映画から採ったに違いないが、東城和実のマンガは映画とアニメのどちらだったろう。ついでに言えばこのマンガは、心臓の悪い少年圭介はマッドサイエンティストの祖父によって改造手術を施されて、正義のヒーロー「黒いチューリップ」に変身して「悪の秘密結社 黒い真珠」と戦う使命を押しつけられてしまうというドタバタコメディだった。東城和実は『炎の蜃気楼』の初代イラストレーターだったので、その縁で私は一通り読んだ。『黒チュ』は代表作の一つ。
それにしても、青いバラ(#)ならまだわかるが、・・・黒いチューリップなんてそんなもんわざわざ造らんでいいよ、可愛くない!ふつーに赤白黄色、ピンクで充分! 国際ラン展は毎年大きく催されて報道されるけど、どうも上位には、食虫植物みたいなキモチ悪いのが目だっているような気がする。ふつうにキレイな花のほうが私は好きだ。
# 「失敗作だな おれには白にしか見えん」--懐かしの『Z』第1話ラストシーンの少佐のセリフ。あのころの絵は洗練と少女マンガ性がほどよく調和しててきれいだった。
1、アレクサンドル・デュマの小説
2、アラン・ドロン主演の映画
3、アニメ『ラ・セーヌの星』のキャラクター
あ、もう一つあった、
4、東城和実の『黒いチューリップ』というマンガ。
私の世代(昭和の40年代に子供時代を送った)ならば3だろう、もっと上ならば2か。4は世間でヒットしたというほどではない、しかしドラマCDなど出たのでそこそこ人気はあったと言える(私は買ったよ)。1と答える人はわりに文学通かも。中央公論の「世界の文学」の「ユゴー デュマ」の巻にはいっていたと思う。
つい先ほど、清水義範のサイト
「雑学のすすめ」
を開いたら更新されていた。トルコやモスクやチューリップの話題で、『黒チュ』(奇妙な略語で恐縮だが、マンガについてはこういう呼び方があったのでこの際使う)も出てきていた。詳しくはそちらをご覧頂きたいが、公開時期に限りがあるので簡単に言えば:映画は、フランス革命前夜、ニヒルな青年貴族が義賊「黒いチューリップ」を名乗って活躍するアクションもの。公開当時、デュマが原作だと言われていたので筆者(清水)は読んでみたが全然別物で、オランダの園芸家が黒いチューリップを造ろうと奮闘する話。ーーそうか、当時そんな誤解があったのか。まぁ、『三銃士』などのイメージで言えば、映画の話のほうがはるかにデュマの原作だと言われて納得してしまいそうなことは事実だ。
アニメ『ラ・セーヌの星』は、えーと、74年前後だったはずだ。『ベルばら』のアニメを製作したかったけど権利を得られなかったのでその代わりだったといわれるこの話は、パリの花屋の娘シモーヌが横暴な貴族に親を殺されて「ラ・セーヌの星」と名乗って戦うようになるという設定だった。なぜか貴族の家の養女になって、宮廷に出て初めてアントワネットに会って、悪い噂と違ってなんて優しそうなと驚くという場面、『ベルばら』読んでればすぐにネタがわかる。この家の息子が実は「黒いチューリップ」として王政に反抗していた。
このアニメはドイツでも放映されていて、私も目撃した。なぜか主人公の名前が「ナディーヌ」になっていた。「アニメニア」というANIMEやMANGAの情報誌では、このアニメの原作がデュマだと書いてあったような、少なくともなにかの混同があった。まさか地元フランスでまでこんな間違いはしてなかったろうな?
『ラ・セーヌの星』の「黒いチューリップ」という名前はアラン・ドロンの映画から採ったに違いないが、東城和実のマンガは映画とアニメのどちらだったろう。ついでに言えばこのマンガは、心臓の悪い少年圭介はマッドサイエンティストの祖父によって改造手術を施されて、正義のヒーロー「黒いチューリップ」に変身して「悪の秘密結社 黒い真珠」と戦う使命を押しつけられてしまうというドタバタコメディだった。東城和実は『炎の蜃気楼』の初代イラストレーターだったので、その縁で私は一通り読んだ。『黒チュ』は代表作の一つ。
それにしても、青いバラ(#)ならまだわかるが、・・・黒いチューリップなんてそんなもんわざわざ造らんでいいよ、可愛くない!ふつーに赤白黄色、ピンクで充分! 国際ラン展は毎年大きく催されて報道されるけど、どうも上位には、食虫植物みたいなキモチ悪いのが目だっているような気がする。ふつうにキレイな花のほうが私は好きだ。
# 「失敗作だな おれには白にしか見えん」--懐かしの『Z』第1話ラストシーンの少佐のセリフ。あのころの絵は洗練と少女マンガ性がほどよく調和しててきれいだった。