弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

掛川城訪問

2024-06-30 14:29:12 | 趣味・読書
6月29日(土)、掛川城を訪問しました。
東京-掛川間を新幹線こだまで往復する日帰りコースです。

12時過ぎ、掛川駅に到着しました。まず観光案内所(ビジターセンター「旅のスイッチ」)を訪問します。掛川でのおいしい食事についてきいてみると、やはりうなぎとのことです。当初は、掛川城訪問の後に食事をするつもりだったのですが、うなぎ店は1時半ごろにはお昼の部を終了するとのことです。そこで、まずは昼食をとり、そのあとでお城を訪問することにしました。
掛川城までの順路沿いで、甚八うな専が隣り合ってあります。まず甚八に到着すると、待ち行列が並んでいる上に、すでにお昼の部は終了していました。その隣のうな専は、並ぶことなく席に着くことができました。
琵琶湖の長浜では、うな重のボリュームがわれわれには大きすぎたので、ここでは一番下の値段のうな重を注文しました。

うな専
上の写真のように、うなぎが1枚半でした。長浜は3枚でしたが、われわれには1枚半がちょうど良かったようです。

掛川駅前の北口ロータリーからまっすぐ北上すると、掛川城の券売所に至ります。それに対してわれわれは、一つ東の道を北上したようです。大手門に至りました(下写真)。掛川駅からまっすぐ北上していたら、大手門は見逃しているところでした。

大手門
大手門は天守閣に続いて平成7年(1995年)に復元されたもので、大きさは間口7間(約12.7メートル)、奥行3間(約5.4メートル)の二階建です。


大手門番所
大手門をくぐるとすぐ、大手門番所があります。江戸時代末期に建てられたこの番所は、城内に出入りする者を監視する役人の詰め所でした。この番所は、掛川宿と掛川城とを連絡する唯一の番所で、城内に出入りする者は全てここで調べられました。現在残されている建物は、嘉永7年(1854年)の大地震で倒壊後、安政6年(1859年)に再現されたものです。


逆川(さかがわ)

下の2枚の地図で、白黒は現在、色鉛筆は当時を意味しています。

掛川城地図


掛川城地図


掛川城ジオラマ


掛川城鳥瞰図

券売所でチケットを購入して城内に入ると、まず四足門をくぐります。

四足門
調査では、門の跡は見つかりませんでしたが、正保城絵図を元に復元されました。門の内側には、入場者を調べる番所がありました。本丸に通じる重要な門でした。


内堀

主な見どころは天守閣と御殿です。ちょうど団体客が天守閣を訪れていたので、われわれはまず御殿を訪問することにしました。
御殿は、城主の公邸、藩の役所、公式式典の場などとして使用されました。当初は、本丸にも御殿がつくられましたが老朽化したり災害にあって、二の丸に移りました。現存する御殿は、安政2年(1855年)から文久元年(1861年)にかけて再建されたものです。現存する城郭御殿としては、京都二条城など全国でも数カ所しかない、江戸時代の藩の政治や大名の生活が偲ばれる貴重な建築物として、国の重要文化財に指定されています。

御殿


御殿


御殿

天守閣は、嘉永7年に起こった安政の大地震により損壊し、再建されることなく明治維新を迎え、明治2年に廃城となりました。
掛川市民の掛川城天守再建への熱意と努力は平成6年に実を結び、天守は140年ぶりに木造で再建されました。

天守閣


天守閣

   四足門              太鼓櫓             本丸広場

天守閣から南方向

       大日本報徳社大講堂
二の丸美術館                      掛川城御殿

天守閣から東方向


天守閣内部の階段


太鼓櫓と天守閣を望む

掛川城由来
掛川城は戦国大名今川氏の重臣朝比奈氏の居城でした。今川氏の滅亡後、徳川家康の家臣が入城しました。家康が関東に移ると、天正18年(1590)に豊臣秀吉配下の山内一豊が入封しました。一豊はこの城を三重の天守をもつ近世城郭へと大々的に改修しました。
関ヶ原の戦いの後、山内家は掛川2万石から土佐20万石にと大出世し、その後、掛川城には多くの譜代大名が入りました。

天守閣に、山内一豊騎馬像があったので写真に収めました。

山内一豊騎馬像
天正9年(1581年)の馬揃えの際には、妻(千代)が蓄えておいた黄金で良馬を買って夫に武士の面目を施させたという美談があります。千代の嫁入り道具の鏡の柄の中に金が仕込まれており、これを取り出して馬を買ったというものです。この馬の働きで敵将を討ち取り、敵将が所持していた銘槍を奪って一豊が自分のものにした、という話が「功名が辻」に出てきました。
コメント
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