弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

NHKスペシャル2本(ペリリュー、日本の平和)

2014-08-17 12:40:04 | 歴史・社会
お盆休みには、孫2人を含めて我が家に全員集合して賑やかな数日を過ごしました。
その期間中のテレビ番組2本を録画し、孫たちが帰った後に見終わりました。

NHKスペシャル《狂気の戦場 ペリリュー~"忘れられた島"の記録~
2014年8月13日(水)午後10時00分~10時49分
『今年、アメリカで日米の熾烈な戦いを記録した113本のフィルムの存在が明らかになった。撮影地はフィリピンの東800キロに位置するパラオ諸島の小島・ペリリュー。・・・70年前、日米両軍はここで死闘を繰り広げた。米海兵隊の最精鋭部隊と言われる第1海兵師団第1連隊の死傷率は、史上最も高い約60%。
・・・
ペリリュー島は、太平洋戦争の中でも特異な戦場だった。日本軍はアッツ島以降続けてきた組織的な“玉砕”を初めて禁じ、持久戦を命令。米軍が当初「3日以内で終わる」と予想した戦闘は2カ月半に及んだ。今回発掘したフィルムには、日米双方が日増しに追い詰められていく様が克明に記録されている。NHKはフィルムを撮影した元米海兵隊のカメラマン(91歳)や、生き残っている日米元兵士の証言を記録。・・・』
米軍は1944年(昭和19年)9月15日、ペリリュー島への上陸作戦を開始します。島内の日本軍守備隊は持久戦に持ち込むために堅固な洞窟陣地を構築しており、米軍は甚大な損害を被ることになりました。結局、1944年11月25日に終了するまでの戦闘で、米軍は硫黄島の上陸作戦に匹敵する大損害を出すことになりました。
この上陸作戦において米海兵隊の撮影班が撮影した16ミリフィルムが、今回発見されたというのです。番組では、発見された16mmフィルムを放映するとともに、ご存命の日米兵士が戦闘の状況を語ります。

太平洋戦争中のペリリュー島での激戦について、私も10年前までは全く知りませんでした。偶然、戦争中に水戸2連隊に所属してご存命の方にお会いする機会があり、“ペリリュー島でどんな戦いがあったのか”興味を持ち、はじめて知ることとなりました。
10年前に私が読んだのは、船坂弘著「ペリリュー島玉砕戦―南海の小島七十日の血戦 (光人社NF文庫)」です。日本軍から見たペリリュー島戦記です。
米海兵隊が撮影した16ミリフィルム映像も衝撃的ですが、最も凄惨な場面は撮影されていません。その点では、書籍から得られる衝撃はフィルムに勝っているといえます。

その後、2010年にジェームス・H・ハラス著「ペリリュー島戦記―珊瑚礁の小島で海兵隊員が見た真実の恐怖 (光人社NF文庫)」が出ました。米軍から見たペリリュー島戦記ですが、まだ読まずに本棚に眠っています。

NHKスペシャル《シリーズ日本新生 戦後69年 いま"ニッポンの平和"を考える
2014年8月15日(金)午後7時30分~8時43分
日本紛争予防センター理事長の瀬谷ルミ子さんが出演するとご自身のブログで述べておられたことから、視聴に至りました。討論には、東大教授の加藤陽子先生も加わっておられました。
主に、「集団的自衛権」についての議論です。議論がどうしても抽象的になる中、瀬谷ルミ子さんの発言は、紛争地で活動するNGOが直面する具体的な問題に立脚して発言されている点が印象的でした。
瀬谷さんと加藤先生の発言はともに示唆に富むものだったとの印象を受けましたが、視聴から一夜明けるともう記憶の彼方です。時間があったら発言の文字起こしをしておきたいものです。
コメント
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