弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

管直人氏は元全共闘か

2010-06-03 20:18:29 | 歴史・社会
1日の午後から2日にかけて熱を出してしまい、ブログ更新が滞りました。まだ気力十分までは回復していません。

鳩山首相が辞任を表明したのが6月2日。しかしその直前まで、2度にわたる鳩山氏と小沢氏の会見でも、鳩山氏は辞任を否定していたとのことでした。一体鳩山氏は、どの時点で辞任を決断したのか。
また、鳩山氏は自分の辞任と併せて、小沢氏の幹事長辞任を引き出しました。これは、鳩山氏一世一代のクーデター劇だったのか、それとも小沢氏はそれ以前から辞任を考えていたのか。そもそも現時点で、小沢氏は本当に幹事長を辞任するのか。
訳の分からないことだらけです。

後任首相候補は菅さんに固まりそうです。

ところで、鳩山首相が辞任を表明する直前に佐藤優氏がアップした評論があります。
現代ビジネスの鳩山総理と小沢幹事長の間を緊張させる官僚の「罠」/普天間問題を契機に静かなクーデターが始まるです。
この中で佐藤氏は、
『現下政局の焦点は、鳩山由紀夫総理と小沢一郎・民主党幹事長の真実の関係がどうなっているかだ。
 ・・・
 情勢論で議論するならば、
「ここで誰を次の総理にするのか。菅直人副総理(兼財務大臣)を新総理にしても、辺野古への普天間移設を決定した閣議了解に署名している。普天間問題で総理の交代が起きるのであれば、筋が通らないではないか」
「菅副総理は元全共闘活動家だ。あの連中は本質においてマキャベリストだ。小沢幹事長が因果を含めて総理に据えても、しばらく経てば『政治とカネ』の問題を口実に、小沢排除に動くのではないか。このような危険なシナリオに小沢が乗ることはないのではないか」
「いやそれよりも『みんなの党』の渡辺喜美代表に総理ポストをオファーするのではないか。民国みん連立政権ができるのではないか」
など、さまざまな情報が筆者のところにも入ってくる。』
と述べています。

ここでは上記のうち「菅副総理は元全共闘活動家だ。」の部分に焦点を当てます。

菅さんは元全共闘活動家ではありません。

1970年前後の学園紛争において、学生たちを以下のように分類することができました。
①反共産党系セクト(反代々木系、革マルや中核など)
②共産党系セクト(代々木系、民青)
③上記①②のどちらとも距離を置く全共闘
④上記①~③のいずれでもない学生活動家
⑤ノンポリ集団

菅さんは上記④の活動家でした。
菅さんが在学していた東工大も全学ストに入っており、全学闘争委員会(全闘委)が主導権を握っていました。他校における全共闘(全学共闘会議)と同じようなものです。
私を含め、大部分の学生は⑤のノンポリ集団でしたが、一部には、全闘委とは違ったスタンスで大学問題を解決すべきであるとして活動する集団がありました。その一つが大学改革推進会議というグループで、そのグループのメンバーが管直人氏だったのです。全闘委のメンバーから見れば、大学改革推進会議は「反革命」と映ったことでしょう。

まあ、それだけのことで、要するに「菅さんは元全共闘ではないよ」と言いたかっただけでした。
コメント (2)
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