弁理士の日々

特許事務所で働く弁理士が、日常を語ります。

ドイツ車のドアロック

2010-05-30 18:49:42 | 趣味・読書
今までずっと国産車に乗ってきました。
国産車のドアについては、ドアロックをかけると、ドアの内側からドアノブを操作してもドアは開きません。走行中に誤ってドアノブを操作したとしてもドアが開かないようにとの安全策であると思っています。
走行中にドアロックしていないと、誤ってドアノブを操作してドアが不意に開いてしまうのではないかと心配になります。大部分の自動車利用者は、そのような観点から走行中にドアロックをしていると思います。

そこでわが家で購入したドイツ車です。
引き渡し時に説明を受けてびっくりしました。

ドアロックをしていても、内側からドアノブを操作するとドアが開いてしまうのです。

ドアロック用のノブは各ドアに付いており、これは国産車と同じです。しかしそのロックノブ、上から押してロックすることはできるのですが、引っ張り上げてロック解除することができません。ロックノブが押し込まれると、引っ張り出す手がかりがないのです。
ドアを内側から開けるときは、ロックがかかっていてもドアノブの操作で開くのですから、ロックを解除する必要がないのです。

説明するヤナセの人に「これは不便ではないか」と言ってしまいました。
なぜこのようなことになっているのか。ヤナセの人によると・・・。

(1) 交通事故でドアが破損したとき、日本車のようにドアロック解除後でないとドアノブ操作でドアを開くことができない構造だと、ドアを開けない可能性があるんだそうです。そのような不都合が起きないようにするため、ドアロックがかかっていてもドアノブ操作でドアが開くようにしています。
(2) 外から暴漢に襲われたとき、ドアガラスを破壊して手でドアロックを解除されると、外からドアが開いてしまいます。ロックノブをロック解除ができない構造にしているのはそのためです。
(3) 走行中にドアノブの誤操作でドアが開いてしまう心配については、「そこは自己責任」との考え方だそうです。そのような不安がある人が同乗する場合はチャイルドロックを使用すべきとの考えです。つまり、幼児でない限り、走行中にドアノブ操作をすることは想定していない、ということでしょうか。

ずいぶん考え方が違うのですね。
私は、「走行中はドアロックしていないと心配」とすり込まれています。暴漢に襲われることが心配なのではなく、走行中に不用意にドアノブに触れる心配です。今回のドイツ車に知り合いを乗せる場合には心配が絶えないでしょう。最初にお乗せするときに、「この車はロックしていても内側から見るとロックしていないのと同じ」と念を押す必要があります。

このような構造、今回購入したドイツ車(メルセデス)に限るのか、ドイツ車全般か、ヨーロッパ車全般か、世界の中で日本のみが特殊なのか、その点は不明です。
コメント (3)
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