弁理士の日々

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「はやぶさ」の近況

2010-05-10 22:22:19 | サイエンス・パソコン
JAXAの「はやぶさ」専門サイトはやぶさ、地球へ!~帰還カウントダウン~には、刻々と状況がアップされています。
まずは「トピックス 2010年5月10日」によると、「はやぶさ」が内之浦から打ち上げられ地球を巣立って7年が経過したようです。
『2003年5月9日13時29分25秒に、鹿児島県内之浦町(現肝付町)からM-V-5号機にて打ち上げられた「はやぶさ」も、7歳の誕生日を迎えることができました。』


こちらの記事では、はやぶさの軌道修正の状況が報告されています。軌道修正は、TCM-0からTCM-4までの合計5回が予定され、そのうちのTCM-0とTCM-1が無事完了しました。TCM-1については、地球への最接近位置がほとんど変化していませんが、その意味合いが上記記事に書かれています。オーストラリアに着陸する時刻を調整するのが主目的だったようです。

そして関係者からのメッセージ『2010年5月7日「はやぶさ」宇宙開発史上のトップ7に選ばれる!』が注目です。
世界中の宇宙理工学者から選ばれた会員からなる国際宇宙航行アカデミー(IAA:International Academy of Astronautics)は今年創立50周年を迎え、これを記念してIAAがロゴを作りました。その中に7つの画像が描かれています。

「スピリット又はオポテュニティ火星ランダー」、「土星のリング(ヴォイジャー)」、「国際宇宙ステーションISS」、「月面上靴跡(アポロ)」、「ゴダードによる世界初の液体ロケット実験」、「人類宇宙へ(ガガーリン)」、「人類月に立つ(アポロ)」、そして「イトカワ」に映る「はやぶさ」の影の写真です。いずれも宇宙開発史上エポック・メイキングなものです。

宇宙開発史上の7大エポックのひとつとして、「はやぶさ」が選ばれたと言うことでしょうか。

私が鮮明に記憶している宇宙開発エポックとしては、以下のようなものもあります。

○世界最初の人工衛星「スプートニク」
○世界最初に動物(ライカ犬)を搭載した人工衛星
○世界最初に女性(テレシコワ)が地球を周回して「ヤーチャイカ(私はカモメ)」と送信
○世界最初に月の裏側の写真を撮影
いずれも当時のソ連ですね。

しかしそのいずれも、上記の7大エポックには選ばれていません。
ということは、世界の宇宙理工学者の目から見たとき、「はやぶさ」が成し遂げた快挙は、スプートニクよりもライカ犬よりもテレシコワよりもエポック・メーキングであった、ということになるのでしょうか。

いやはや、すごいことです。

・・・・・と感激していたのですが、私の早とちりだったかもしれません。
問題のロゴは、国際宇宙航行アカデミーの50周年記念ということで、この50年間のエポックに限って選定されているかもしれません。スプートニクもライカ犬もテレシコワも、私が小学生時代の思い出ですから、いずれも50年以上前のできごとです。だから選ばれなかったのか・・・。

それにしても、この50年間における世界の宇宙開発における7大エポックのひとつに選ばれたのですから、とにかくすごいことです。
コメント
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