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ASTEROID FLYBY:2011 MD

2011年06月26日 | 隕石・小惑星
明日の夜、小惑星が地球のすぐそばを通過するようです。

以下、SpaceWeather.comの記事より

[ASTEROID FLYBY]Sunday, Jun. 26, 2011
6月22日に発見された小惑星2011MDは6月27日午前9時30分(東部標準時間)、
地球に再接近します。その距離は地表からわずか12,000kmです。

NASAの分析によると地球への衝突の可能性はないそうです。
しかしながら、接近距離が近いので地球通過後は小惑星軌道が
大きく変わると予想されています。

再接近時は南極大陸近くの南大西洋上空を通過します。

小惑星は静止衛星の内側に入りますが衛星と衝突する可能性は
ほとんどありません。しかし、ゼロではありません。

小惑星の大きさはその明るさから5m-20mと見積もられています。
この大きさの小惑星が地球に近づく可能性は平均して6年に1回です。

この小惑星は中型望遠鏡で観測できる明るさになると思われます。

<補足説明>
この小惑星の軌道は驚くほど地球軌道と似ていますが、地球と衝突する
可能性はほとんどないそうです。次に接近するのは2022年だそうです。

実は、今回の接近は取り立ててアナウンスするほど大きいものではありません。
2011MDより小惑星が接近したことは過去3回ほどあります。

2011 CQ1(2011 Feb))0.000079AU(
2004 FU162(2004 Mar)0.000086AU
2008 TS26(2008 Oct)0.000090AU

しかし、直径が10mであることを考えると2011MDは、今までに
接近した小惑星では最も大きなものだと言えるそうです。

この小惑星は接近時に11等級まで明るくなると予想されています。
すでに12.5等級まで増光していることが観測されています。
これは20cm望遠鏡で十分観測できる明るさです。

再接近の2時間半前(14:30UT)に東南アジア、中国東部、日本、オーストラリア
で観測できるそうです。再接近後は太陽に向かうので観測は難しくなります。

天気がよければ撮影に挑戦したいところですが、明日は全国的に雨のようです。
こちらはスペインのRafael Ferrandoさんが6月25日に撮影した画像です。→Photo

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