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小惑星2011 CQ1 - Very Close Approach

2011年02月06日 | 隕石・小惑星
2月4日19時35分(UT)、小さな小惑星が地球近傍をかすめていきました。

その距離は、なんと…、5480km! 衝突しなかった小惑星としては
もちろん最接近距離のワールドレコードだそうです。わぉ!

小惑星2011 CQ1が発見されたのは最接近のわずか14時間前、
カタリナスカイサーベイの0.68mシュミットカメラで発見されました。

発見時は19等級、大きさは2~3m、最接近距離は11,855 km(0.03LD)
と見積もられていました。これは静止衛星軌道(36,000km)の内側です。

この距離でも近年まれに見る大接近ですが、実際は5480kmという、
まさに手を伸ばせば届きそうな高さをかすめて行ったそうです。

5480kmという距離は地球半径の0.85倍です。衝突しなかったのが不思議なくらいです。

あまりにも地球に近づいたのでフライバイ後は地球引力の影響を受けて軌道が60°も変わり、
アポロ型小惑星からアテン型小惑星に変わってしまったそうです。
(アポロ型小惑星は軌道長半径が1天文単位以上、アテン型は1天文単位以内)

この小惑星の実際の大きさは当初の見積もりよりも小さく、1~2m程度だそうです。
この大きさの小惑星が発見されることは非常に希で今回は偶然発見されたということです。

実は、この大きさの小惑星は地球近傍には10億個以上あって、平均すると2~3週間に
1個の割合で地球にヒットしているそうです。大気圏に突入しても被害を及ぼす大きさでは
ありません。隕石となって地面に落ちることもほとんどないサイズだそうです。


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