スワン彗星に関する記事が載っていました。
以下5月6日付のSpaceWeather.comです。
「WHAT JUST HAPPENED TO COMET SWAN? 」Wednesday, May. 6, 2020
今週確認されたスワン彗星(C / 2020 F8)の突発的なアウトバーストは南半球の観測者を驚かせました。実際に観測者たちは彗星が明るくなっているのを確認し、肉眼で見ることができました。
スワン彗星に何が起きているのでしょう?彗星の核が断片化したのでしょうか。確かに尾の形は分裂した破片によるものにも見えます。
Above: Comet SWAN photographed by Gerald Rhemann of Farm Tivoli, Namibia on May 1st.
しかし、ワシントンDC海軍研究所のカール・バタムズはそうは思っていません。 「アウトバーストは必ずしも断片化を意味するわけではありません。地上ベースの画像はまだ核が崩壊したという証拠を示していません。」と彼は言います。 「この現象はスワン彗星が特に活発で不安定な彗星である可能性を示しています。」
SWAN彗星は、4月11日にオーストラリアのアマチュア天文学者Michael Mattiazzoが太陽観測衛星SOHOに搭載されたSWANカメラ(太陽風観測カメラ)の画像に奇妙な「ブルーム」があることに気付いて発見されたものです。 SWANカメラがスワン彗星を捉えたときが最初のアウトバーストだったのかもしれません。そして、4月下旬に起きた2回目のアウトバーストにより肉眼で見える明るさになったと考えられます。
太陽に初めて近づく彗星は時にこのような振る舞い(断片化や分裂など)をすることがあります。スワン彗星はまさにその部類だと言えます。今後もさらにアウトバーストを起こす可能性があるでしょう。
スワン彗星は5月12日に地球に最接近(0.56u)します。太陽に最も近づくのは5月27日です。太陽からの距離は0.43au、水星軌道の内側です。いずれも南半球で条件良く観測できるでしょう。
「今月下旬に太陽に最も近づくので、今後数週間でアウトバーストが数回起こっても驚くに値しないことだと思います。」とバタムズは述べています。今後の情報をお待ちください。
〈補足〉
ちょっとまった~!
この記事のどこを読んでも、上記の光度曲線が示すスワン彗星の減光理由を説明していませんよね。グレートコメットを喉から手が出るほど待ち望んでいる北半球の人間からすれば、スワン彗星がアトラス彗星と同じような末路をたどるのか、期待値がまだあるのか、そこを書いてもらわないと困りま~す。
C/2019 Y4 アトラス彗星の光度曲線
スワン彗星の光度曲線の下がり方がアトラス彗星の下がり方に酷似しており、まさにデジャブ? 肉眼彗星はまたしてもまぼろし~? となってしまうのか…
参考までにボートルの法則に当てはめると、スワン彗星の限界値は、7+6×0.43=9.58等級です。現在発表されているスワン彗星の絶対等級は、11.3等級 ± 1.0なので…あら、消滅する運命だったのかも、またしても、ぬか喜びか~、残念!
以下5月6日付のSpaceWeather.comです。
「WHAT JUST HAPPENED TO COMET SWAN? 」Wednesday, May. 6, 2020
今週確認されたスワン彗星(C / 2020 F8)の突発的なアウトバーストは南半球の観測者を驚かせました。実際に観測者たちは彗星が明るくなっているのを確認し、肉眼で見ることができました。
スワン彗星に何が起きているのでしょう?彗星の核が断片化したのでしょうか。確かに尾の形は分裂した破片によるものにも見えます。
Above: Comet SWAN photographed by Gerald Rhemann of Farm Tivoli, Namibia on May 1st.
しかし、ワシントンDC海軍研究所のカール・バタムズはそうは思っていません。 「アウトバーストは必ずしも断片化を意味するわけではありません。地上ベースの画像はまだ核が崩壊したという証拠を示していません。」と彼は言います。 「この現象はスワン彗星が特に活発で不安定な彗星である可能性を示しています。」
SWAN彗星は、4月11日にオーストラリアのアマチュア天文学者Michael Mattiazzoが太陽観測衛星SOHOに搭載されたSWANカメラ(太陽風観測カメラ)の画像に奇妙な「ブルーム」があることに気付いて発見されたものです。 SWANカメラがスワン彗星を捉えたときが最初のアウトバーストだったのかもしれません。そして、4月下旬に起きた2回目のアウトバーストにより肉眼で見える明るさになったと考えられます。
太陽に初めて近づく彗星は時にこのような振る舞い(断片化や分裂など)をすることがあります。スワン彗星はまさにその部類だと言えます。今後もさらにアウトバーストを起こす可能性があるでしょう。
スワン彗星は5月12日に地球に最接近(0.56u)します。太陽に最も近づくのは5月27日です。太陽からの距離は0.43au、水星軌道の内側です。いずれも南半球で条件良く観測できるでしょう。
「今月下旬に太陽に最も近づくので、今後数週間でアウトバーストが数回起こっても驚くに値しないことだと思います。」とバタムズは述べています。今後の情報をお待ちください。
〈補足〉
ちょっとまった~!
この記事のどこを読んでも、上記の光度曲線が示すスワン彗星の減光理由を説明していませんよね。グレートコメットを喉から手が出るほど待ち望んでいる北半球の人間からすれば、スワン彗星がアトラス彗星と同じような末路をたどるのか、期待値がまだあるのか、そこを書いてもらわないと困りま~す。
C/2019 Y4 アトラス彗星の光度曲線
スワン彗星の光度曲線の下がり方がアトラス彗星の下がり方に酷似しており、まさにデジャブ? 肉眼彗星はまたしてもまぼろし~? となってしまうのか…
参考までにボートルの法則に当てはめると、スワン彗星の限界値は、7+6×0.43=9.58等級です。現在発表されているスワン彗星の絶対等級は、11.3等級 ± 1.0なので…あら、消滅する運命だったのかも、またしても、ぬか喜びか~、残念!