我孫子市が液状化対策を断念したことは既にお伝えしましたが、個別の対応を考えているようです。
液状化対策個別支援へ 我孫子 NHK
東日本大震災で液状化の被害を受けた千葉県我孫子市は、再び液状化するのを防ぐ地区全体での対策工事について住民の同意が得られず断念する代わりに、個別の支援制度を設けることになり、23日、説明会を開いて住民に伝えました。
説明会には、我孫子市の布佐東部地区の住民およそ70人と、市の担当者が出席しました。
この地区では、震災でおよそ200棟の住宅が液状化の被害を受け、市は当初、地区全体で再び液状化するのを防ぐ対策工事を行う計画でしたが、住民の半数以上が「負担が大きい」などとして同意しませんでした。
説明会で市側は、計画を断念することを正式に伝えるとともに代わりの支援策として、住宅の建て替えにあわせて個人で対策工事を行う場合、最大50万円を補助する制度を来年度から設けることを説明しました。
住民からは「どういう工事が効果的なのか、アドバイスがほしい」などといった意見が出ていました。
我孫子市布佐東部地区復興対策室の渡辺昌則室長は「計画の断念は残念だが、住民にしっかり対策を行えば安心して住み続けられると伝え金銭的な支援も行っていきたい」と話していました。