「杉並は止まらない」を読んでいます。
三年前の6月の区長選で187票の僅差で当選を果たした岸本聡子さんが新区長になった二年間を振り返った本です。
「実際には、生活者である市民は、いろいろな意味で真実を知っている。それを表現する場がないだけなのだ。だから行政がなすべき仕事は、住民がより多角的に考えられるように情報を提供して、議論の場を作ることだ。そこから行政と住民の信頼関係が始まると思う。住民のなかには、ときには誤った理解、思い込みや偏りがあるかもしれないが、それはその人が悪いのではなく、行政の情報の共有の仕方に課題があったのかもしれない。」(97頁から抜粋)
この姿勢こそが市民が主役のまちづくりではないでしょうか。
私の住む浦安市にも、今このような姿勢が求められています!
私が昨年の9月と12月の議会で取り上げた美浜16自治会館建て直し問題であそこまで紛糾した原因は、この姿勢が皆無だったからです。
富岡保育園移転問題もしかりです。二年半前に突如起きた東野のカイズカイブキ伐採問題、さらに遡れば、30年6月議会で取り上げた入船保育園建替え問題もその根は同じでした。
何度も何度も何故同じ過ちを繰り返すのですか?
護岸問題は浦安市が変われるのかどうかが試されている事例です。
余談ですが、この本の出版社・地平社が素晴らしい。昨年4月末に産声を上げた出版社です。創業記念パーティーには私も友人に誘われて参加しました。初めてお会いした編集長の熊谷信一郎さん、紙媒体のメディアが衰退していく中での立ち上げは凄いことです。