盆を前にして早々に帰省したものの、暇を持て余している旧友R-manと合流しての釣行である。
内陸側はぐんぐん気温が上がり、今日もまた真夏日の予想だが、笛吹き峠を越えた海側は、海風が濃い霧をもたらして陽光が遮られ、いわゆるヤマセの真っ只中だった。
涼しさを通り越して肌寒ささえ覚える中、上流から釣況を眺めながら待ち合わせ場所に向かう。
しかし、なんだか妙に少ない釣り人の数に不安を感じながら・・・。
鵜住居川上流部の山岳渓流の様相に尻込みする彼のために、行ったり来たりのポイント選びの後、11:00、頭上に樹木の張り出しのない開けた釣り場、先ずは上栗林地区シモから入川することに。
ボケた底石の色、僅かに古いハミ跡らしきものが確認できるが・・・。
どうみてもサカナの気配に乏しい中を小1時間竿を出したが、やはり反応は皆無。
さらに下流、日ノ神地区を2時間、やっぱりアタリなし。
今日の鵜住居川、オラの腕ではまるで釣れる気がしない。
そもそもここまでは一度もアユのヒラ打ちもハネも見ていないのだ。
こんなはずではなかった鵜住居川。
オラはほとほと困って、1週間前の釣行で良型を幾つか揃えた上流橋野地区へ最後の移動をするが、ここもまたサカナの気配を感じさせないお手上げ状態。
こんな時、熟達者はどう対応するのだろうか・・・。
浮いて流れるアユを二度見たが、底に沈んでいる様子もなく、例の感染症が蔓延したとは考え難いし・・・。
オラたちの腕前があまりにもお粗末なのか、それとも綺麗さっぱり抜かれてしまった後だったと考えるべきなのか・・納得のいかない一日であった。