遊木民のアトリエ

現在は農業・木工業
                           

年越し蕎麦を打つ

2007-12-31 | 蕎麦の部屋
毎年暮れになるとそば打ちが恒例行事です。

 昨日(30日)は遠隔地への贈答用など4kgを、

 今日(31日)は近隣の親類など、勿論自家用も含めて4kgを打ちました。

 桐の舟が自家用、その他は贈答用です。




 今回使った粉です。

 会津三島町、美坂高原のそば粉と会津坂下町産のそば粉です。

 会津坂下町産のそば粉(右)は福島県のオリジナル品種「会津のかおり」と言う品種で、今年から市販されました。

 美坂高原のそば粉が65%程度の製粉歩留まりに対し、「会津のかおり」は60%以下のかなり白いそば粉です。




 木鉢で捏ねた蕎麦玉を手のひらで潰していきます。




 太い麺棒で丸く延していきます。




 周のひびが大きくならないように、周囲を5mm程度切り取ります。




 切り取った物を中心部に埋め込んでしまいます。




 円形から方形に変形させる角出しです。

 一気に変形させようとせず、徐々に方形にします。


 

 本延です。

 この時の麺棒の使い方が重要です。




 これは一般的に見られる手の使い方です。

 でもこれは「いけません」。

 この様に指を伸ばして麺棒を転がしても、麺帯は延びません。

 板に麺帯がくっつくだけです。




 麺棒を使うときの指の形に注目して下さい。

 指が曲がって、麺棒に接しています。

 これは指先で麺棒の転がりにブレーキをかけているためです。

 麺棒を単に転がすだけで無く、ブレーキをかけながら押し延すようにするのがコツです。

 所謂、「猫さんのお手手」です。




 延の最終段階です。

 麺帯を広げ(今回は1回に500gでしたので板に広げられました)、厚さを均等にします。




 たたみです。

 麺棒に麺帯の端を載せて引っ張ります。

 麺帯に均一に力を加えるためです。




 たたみ完了です。

 たたみの時の打ち粉はたっぷりと、打ち粉を置く感じで。




 包丁です。

 包丁は一定のリズムで一気に切りましょう。

 リズムが乱れると切り幅がバラバラになり、食感も味も悪くなります。

 同じ幅で切ることが肝心です。




 今日の成果品です。

 腰が・・・・・!!!

 でも、喜んで召し上がって頂ければこんな嬉しいことはありません。

 「あの蕎麦を食べると他の蕎麦は食べられなくなる」と言って頂けるのが励みです。


 今年1年「遊木民のアトリエ」をご訪問頂きありがとうございました。

 来る年が皆様にとって良い年で有りますように。