yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

後の先、残心

2010-11-19 06:38:39 | 文化
「後の先(ごのせん)」と「残心」は武道や芸能で使われる言葉です。「後の先」は相手の動きを見極めて受け止め、あるいは相手の動き予測して準備して、すばやく反撃に転じて攻め勝つことを言います。将棋にもよく使われますが、それは一旦受けに回り、次に攻勢に出る事を言います。横綱相撲にも「後の先」は有効とのことであり、横綱白鳳も双葉山の「後の先」を手本に稽古に励んだということです。家庭にあっても「後の先」は重要だと言った人もいました。
「残心」は、勝ちを納めても(あるいは成功しても)、そこで緊張を止めることなく、相手の反撃に備えたり、次の行動に移る準備をすることを言います。
「先手必勝」と言う有名な真理もありますが、「後の先」や「残心」にも味わいがあります。
さて余談ながら、将棋の中原誠永世名人や内藤國雄九段が若くしてタイトル戦に優勝していた頃、良く色紙に「残心」や「無心」という字を書いていました。それを見た兄貴分の芹沢博文九段が、「中原君、内藤君、色紙に書く時には、残心や無心の心の字の上にスペースを空けておくといいよ。そのスペースに 今 という字を書き加えると、残念、無念 になるからね」と言いました。これは芹沢流のブラックユーモアでした。
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