yoshのブログ

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従軍行三首 其三

2012-11-12 06:02:25 | 文学
中唐の詩人、王昌齢(698-755)の漢詩です。

従軍行三首 其三

秦時名月漢時関
万里長征人未還
但使龍城飛将在
不教胡馬度陰山


秦時ノ名月漢時ノ関
万里長征シテ人未ダ還エラズ
但ダ龍城ノ飛将ヲシテ在ラシメバ
胡馬ヲシテ陰山ヲ度(わた)ラシメズ


「訳」

月が関所を照らすのは秦漢以来、いつも変わらない風景である
万里はるかに征った兵士は未だに還って来ない。
飛将軍(李広)に龍城を守らせれば
陰山の内側に匈奴を入れることはないであろう。

古来より、中国北部は、民族間の紛争の絶えない寒冷で荒涼とした地です。
最近も、天候の急変のために、万里の長城の近くで日本人の痛ましい遭難事故がありました。
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