2023年3月、 棋王戦に勝利した結果、藤井聡太氏は20歳8ヶ月で、棋聖、王位、叡王、竜王、王将、棋王の六冠となりました。(その後、名人、王座を加えて現在は八冠となりました。) 「立場にふさわしい将棋を指せるよう、いっそう頑張らなければいけないと思います」と、棋王奪取の後に語りました。当夜の記者会見では、「初挑戦時を名古屋駅として、新幹線で東京駅に向かっているなら、今はどのあたりを通過中?」という変化球の問いに対し、「え-と・・・じゃあ静岡くらいということでお願いします」と笑顔で答えました。「静岡」が「静岡駅」ならば中間地点ですが、「静岡県」ならば浜松から熱海まで解釈に幅が生まれます。絶妙の応手でした。なお、2022年に五冠達成後、現在地を、まだ「森林限界の手前です」と藤井聡太氏は表現しましたが、「今も途上」という意味においては、森林限界と静岡は重なっていました。
「大志 藤井聡太のいる時代」 朝日新聞
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