yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

灯台守

2021-08-19 05:55:46 | 文学
名歌「灯台守」は、エドムンド・シア-ズ原詩、リチャ-ド・ウィリス作曲、
 日本語歌詞作詞 勝承夫(かつよしお)の歌です。

1. こおれる月かげ 空にさえて   
ま冬のあら波 寄する小島
思えよ灯台 守る人の
尊きやさしき愛の心
 
2  はげしき雨風 北の海に
    山なす荒波 たけりくるう
    その夜も灯台 守る人の
    尊きまことよ 海を照らす
一説では、讃美歌21の265番"It came upon the Midnight Clear"が原曲とされています。ただし、番号も歌詞も讃美歌集によって少しずつ異なっています。
原詞はアメリカ・マサチューセッツ州ウェイランドの牧師エドムンド・H・シアーズが1849年に作詞した5聯のキャロル(クリスマスや復活祭の祝歌)で、それにリチャード・S・ウィリスが1850年に曲をつけ、全米で歌われるようになりました。
 桜井雅人・一橋大学名誉教授は、1860年代にI.J.ジンマーマンが教会の日曜学校用に作曲した"The Golden Rule"が「灯台守」の原曲であるとしています。
 同氏が『一橋論叢』134巻3号(2005.9)に掲載した楽譜を見ると、確かに「灯台守」のメロディにそっくりです。この楽譜は、『フランクリン・スクウェア・ソング・コレクション第一集』(New York出版、1881年)に掲載されたものだそうです。
 ジンマーマンの経歴は不明ですが、このことから、「灯台守」のメロディは"The Golden Rule"が直接の出典であることはまちがいないでしょう。
 
コメント
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