「くの一」とは女という漢字を分解して読んだもので、女性のこと、または女忍者を指します。例えば、ドラマの水戸黄門に出ている「かげろう、お銀」(演・ 由美かおる)などです。
「梟の城」(司馬遼太郎)「くの一忍法帳」(山田風太郎)「真田太平記」(池波正太郎)などの書籍の影響で、現代人には「くの一」は、よく知られていますが、明治以前には意味を知る人が少ない存在でした。江戸時代以前は、ほとんど誰もが知らない存在であったと聞き、驚きました。
ただひとつ「万川集解(まんせんしゅうかい)」という系統の忍術書に、「久の一」という表現があり、女忍者のことが記されています。これ以外には、くの一の資料が無いと思われていました。ところが、尾張徳川家の蔵書の中に尾張藩士「安井某」が書いた「趨庭雑話(すうていざつわ)」という本があり、尾張藩主の徳川宗春公が「くノ一」を使ったと見られる記述があるそうです。歴史学者は古文書を読み解いて、新たな知見を得ることに醍醐味を感じるそうです。文書の発見による史実の解明には不肖も興味が尽きません。
「梟の城」(司馬遼太郎)「くの一忍法帳」(山田風太郎)「真田太平記」(池波正太郎)などの書籍の影響で、現代人には「くの一」は、よく知られていますが、明治以前には意味を知る人が少ない存在でした。江戸時代以前は、ほとんど誰もが知らない存在であったと聞き、驚きました。
ただひとつ「万川集解(まんせんしゅうかい)」という系統の忍術書に、「久の一」という表現があり、女忍者のことが記されています。これ以外には、くの一の資料が無いと思われていました。ところが、尾張徳川家の蔵書の中に尾張藩士「安井某」が書いた「趨庭雑話(すうていざつわ)」という本があり、尾張藩主の徳川宗春公が「くノ一」を使ったと見られる記述があるそうです。歴史学者は古文書を読み解いて、新たな知見を得ることに醍醐味を感じるそうです。文書の発見による史実の解明には不肖も興味が尽きません。