チェスと将棋のルーツは同じですが、戦後まもなく、その性格の違いがGHQで議論されました。GHQの方針で、将棋は戦争ゲームであるとして日本将棋が廃止される危機にあった時のことです。GHQのナンバー2のホイットニーと、日本将棋界を代表して升田幸三が談判をしました。
まず、ホイットニーが「将棋は取った駒を自分の駒として好きなように利用できる。これは捕虜の虐待にあたるではないか」と言いました。
すると升田は次のように切り返しました。
「何を言うか。取った駒を再活用するほど人道的なことはないではないか。ましてや、将棋
は取った相手の駒を金なら金、飛車なら飛車といった風に元々の能力に沿った活用をしている。それに比べてチェスは何だ。相手の駒を取ったらそれを捨ててしまう。それこそ虐殺にほかならないじゃないか。」
このやりとりの後、将棋は規制されることなく現在に至っています。升田幸三の弁論が、将棋の存続を支えたともいえます。
取った駒を使うという将棋のルールにより、将棋はいっそう複雑で奧の深いゲームになっていうのです。
まず、ホイットニーが「将棋は取った駒を自分の駒として好きなように利用できる。これは捕虜の虐待にあたるではないか」と言いました。
すると升田は次のように切り返しました。
「何を言うか。取った駒を再活用するほど人道的なことはないではないか。ましてや、将棋
は取った相手の駒を金なら金、飛車なら飛車といった風に元々の能力に沿った活用をしている。それに比べてチェスは何だ。相手の駒を取ったらそれを捨ててしまう。それこそ虐殺にほかならないじゃないか。」
このやりとりの後、将棋は規制されることなく現在に至っています。升田幸三の弁論が、将棋の存続を支えたともいえます。
取った駒を使うという将棋のルールにより、将棋はいっそう複雑で奧の深いゲームになっていうのです。