yoshのブログ

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一生の大道楽

2017-12-25 06:16:19 | 歴史
司馬遼太郎の文章より、明治時代の軍人、秋山真之(1868~1918)が残した言葉「一生の大道楽」を紹介します。
「たいがいの人は妻子をもつとともに片足を棺桶につっこみて半死し、進取の気象おとろえ、退歩をはじむ」と、このような文章をかいたことがある。真之はすでに海軍戦術を確立することに生涯をささげることを心にきめていたが、そういう自分に対し、「凡俗の幸福は求むべきにあらず。おのれを軍神の化身なりと思え」と、規定するようになっていた。このような自分の「事業」を「一生の大道楽」と、そういう表現をつかっている。

「大道楽」と自嘲しているように聞こえますが、日露戦争、日本海海戦でロシア艦隊を全滅させる作戦を立てるに至った秋山参謀の「一生の大道楽」とは、大したものです。

  司馬遼太郎 「坂の上の雲 二」文春文庫
コメント
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