去る8月4日午後、JR京浜東北線・根岸線のエア・セクションのエリアで架線が切れ、隣接する5路線(東海道線、横須賀線、横浜線など)にも影響が及び、35万人が影響をこうむるという大事故がありました。エア・セクション内に停止した車両が再発進した時に過大な電流が流れ、架線が熱で溶断したと考えられています。
エア・セクションは、2本の架線が約30cmの間隔で張られている区間です。この2本の
架線には異なる変電所から電力が供給されるようになっています。通常の速度で運行する時には問題が無いのですが、この区間に車両が停止したり発進すると問題が起こるようです。変電所から供給される電力の電圧には僅かに差があります。例えば各々の電圧をV1、V2とします。パンタグラフが2つの架線に接触すると I=(V1-V2)/Zの電流が流れます。通常、変電所側のインピーダンス(抵抗)Zは極めて小さいので、V1とV2が僅かでも異なると、流れる電流Iは極めて大きい値になります。これは一種の短絡現象です。電気工学の常識の中には、「二つの変電所からの電力を直接接続させること」はありません。
実際、電車の運用においても、エア・セクション内で車両を停止するのは禁じられているということであり、当該の根岸線においても、ATC(自動列車制御装置)が備えられており、エア
・セクション内では車両が停止しないようになっているそうです。今回の事故は原則に合わないことを起こしたようです。ところでエア・セクションは首都圏を中心に、約920カ所もあるということです。
私の考えでは、現行のエア・セクションという物は、事故発生の恐れがあるので、廃止するか、もしくは、もっと安全な設備に交換するのが妥当ではないかと思われます。
エア・セクションは、2本の架線が約30cmの間隔で張られている区間です。この2本の
架線には異なる変電所から電力が供給されるようになっています。通常の速度で運行する時には問題が無いのですが、この区間に車両が停止したり発進すると問題が起こるようです。変電所から供給される電力の電圧には僅かに差があります。例えば各々の電圧をV1、V2とします。パンタグラフが2つの架線に接触すると I=(V1-V2)/Zの電流が流れます。通常、変電所側のインピーダンス(抵抗)Zは極めて小さいので、V1とV2が僅かでも異なると、流れる電流Iは極めて大きい値になります。これは一種の短絡現象です。電気工学の常識の中には、「二つの変電所からの電力を直接接続させること」はありません。
実際、電車の運用においても、エア・セクション内で車両を停止するのは禁じられているということであり、当該の根岸線においても、ATC(自動列車制御装置)が備えられており、エア
・セクション内では車両が停止しないようになっているそうです。今回の事故は原則に合わないことを起こしたようです。ところでエア・セクションは首都圏を中心に、約920カ所もあるということです。
私の考えでは、現行のエア・セクションという物は、事故発生の恐れがあるので、廃止するか、もしくは、もっと安全な設備に交換するのが妥当ではないかと思われます。