ご老公と言えば、日本中に知らない人がいないことになっている水戸黄門のことです。現在、放映している第43シリーズをもって、42年間続いた国民的長寿番組が、今年12月に終了するということです。ご老公の威光をもってしても継続が叶わないらしいです。
私にとっては、月曜の夜の楽しみが一つなくなってしまいます。
黄門という役目は、中国の宮殿の門(禁門という)が秦や漢の時代に黄色に塗られていたことに由来し、ここを出入りする皇帝の側近のことを言いました。転じて、日本では中納言の唐名を黄門と言い、ご三家の水戸藩の藩主は代々中納言でした。
水戸光圀は徳川家康の十一男徳川頼房の三男でした。若い頃は部屋住みの身分であり、江戸の町でもよく遊んだと言われ、下情や庶民の生活に通じていたのは、この頃の体験に因るものでしょう。水戸藩の第二代藩主になり、名君でありましたが、兄頼常の次男、綱條(つなえだ)に家督を譲った後、水戸の西山荘に隠居して気儘に暮らし、「大日本史」の編纂事業に着手したりしています。助さんと格さんのモデルになった人物は実在しましたが、光圀公が全国を漫遊したという話は後世の創作と言われています。
弱い者を助け悪を懲らす話は、ワン・パターンのマンネリズムですが、人情味豊かで品格があり、三世代の家族が安心して見られるいい番組でした。
印籠の神通力はすばらしいので、私も娘が土産にくれた「葵の印籠」を持っております。
テレビドラマの撮影に使っている印籠は、製作費、1個約百万円の逸品なので、それには到底及びません。しかも現代では、残念ながら、印籠の神通力も期待できません。
私にとっては、月曜の夜の楽しみが一つなくなってしまいます。
黄門という役目は、中国の宮殿の門(禁門という)が秦や漢の時代に黄色に塗られていたことに由来し、ここを出入りする皇帝の側近のことを言いました。転じて、日本では中納言の唐名を黄門と言い、ご三家の水戸藩の藩主は代々中納言でした。
水戸光圀は徳川家康の十一男徳川頼房の三男でした。若い頃は部屋住みの身分であり、江戸の町でもよく遊んだと言われ、下情や庶民の生活に通じていたのは、この頃の体験に因るものでしょう。水戸藩の第二代藩主になり、名君でありましたが、兄頼常の次男、綱條(つなえだ)に家督を譲った後、水戸の西山荘に隠居して気儘に暮らし、「大日本史」の編纂事業に着手したりしています。助さんと格さんのモデルになった人物は実在しましたが、光圀公が全国を漫遊したという話は後世の創作と言われています。
弱い者を助け悪を懲らす話は、ワン・パターンのマンネリズムですが、人情味豊かで品格があり、三世代の家族が安心して見られるいい番組でした。
印籠の神通力はすばらしいので、私も娘が土産にくれた「葵の印籠」を持っております。
テレビドラマの撮影に使っている印籠は、製作費、1個約百万円の逸品なので、それには到底及びません。しかも現代では、残念ながら、印籠の神通力も期待できません。