yoshのブログ

日々の発見や所感を述べます。

原発問題

2011-08-14 05:04:40 | 文化
日本は、広島・長崎に原子力爆弾を投下された上に、今回の福島原子力発電所の事故により、核の脅威を身を持って経験しました。つまり核爆弾と、核分裂を平和利用したはずの原発の脅威に二度もさらされました。原子力発電は日本の電力供給において大きな役割を果してきており、直ちに原発を全廃するわけにも行かないのですが、地震国日本では原発を完全にコントロールできないことが、この度の事故で判明しました。将来、段階的に原発に依存しない国になることは、多数の人が望んでいることでしょう。
8月6日の朝日新聞の「天声人語」には、下記のように書いてありました。

広島と長崎での追跡調査は、被爆には「これ以下なら安全」という量はないと教えている。
国会で説明した児玉龍彦・東大教授によれば、福島からは広島原爆20個分(ウラン換算)の放射性物質が飛散した。残存量もはるかに多く、影響の広さ、長さは知れない。「原発は悪いものだと言っていません、怖いものだと言っているのです。」田口二千陸(たぐちふじろく)。今、私たちが肌で感じる恐怖や不快を思えば、平和利用の恵みも色あせる。脱原発の試みは科学の敗北というより、被爆国の理性と考えたい。

 地震国日本においては、福島の教訓を生かした妥当な判断なのではないでしょうか。ただし、地震の無い発展途上国においては、CO2を出すことなく、容易に大電力が得られる原発を選択する余地があるという意見もあります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする