スマートグリッドは最近よく聞く言葉です。スマートなグリッド(送配電網)のことです。
双方向通信機能が重要な要素になっているのでインテルグリッドなどとも呼ばれ、次世代の電力技術を象徴するキーワードです。スマートグリッドの興りは、欧州における風力発電の発展や日本における太陽光発電の拡大と普及によるものであり、最近開発が進んできたプラグイン型ハイブリッド電気自動車(PHEV)、電気自動車(EV)、蓄電装置、自然エネルギーを利用した発電装置がスマートグリッドを構成する重要要素となります。電気は蓄えることが難しい上、究極のスマートグリッドにおいては中小規模の電源と需要者が近接しているので、私が長年携わってきた高電圧・大容量電力ケーブルの役割は重要要素では無くなります。また超高圧の架空送電線網も不要になるという、環境にもやさしい画期的なシステムと言えます。
日本では多くの太陽光発電装置などの新規の装置が、大量に既存の電力送配電網に接続するので、電力の品質(安定した電圧や周波数の維持と無停電の確保)や潮流を適切に維持・制御する技術の開発と運用が重要な課題になると思われます。
横山明彦 「よりスマートなグリッドの構築に向けて(Ⅰ)(Ⅱ)」電気学会誌2,3月号
双方向通信機能が重要な要素になっているのでインテルグリッドなどとも呼ばれ、次世代の電力技術を象徴するキーワードです。スマートグリッドの興りは、欧州における風力発電の発展や日本における太陽光発電の拡大と普及によるものであり、最近開発が進んできたプラグイン型ハイブリッド電気自動車(PHEV)、電気自動車(EV)、蓄電装置、自然エネルギーを利用した発電装置がスマートグリッドを構成する重要要素となります。電気は蓄えることが難しい上、究極のスマートグリッドにおいては中小規模の電源と需要者が近接しているので、私が長年携わってきた高電圧・大容量電力ケーブルの役割は重要要素では無くなります。また超高圧の架空送電線網も不要になるという、環境にもやさしい画期的なシステムと言えます。
日本では多くの太陽光発電装置などの新規の装置が、大量に既存の電力送配電網に接続するので、電力の品質(安定した電圧や周波数の維持と無停電の確保)や潮流を適切に維持・制御する技術の開発と運用が重要な課題になると思われます。
横山明彦 「よりスマートなグリッドの構築に向けて(Ⅰ)(Ⅱ)」電気学会誌2,3月号