昨日に続いての勝手な花言葉集です。本当は昨日で全部を掲載したかったのですが、字数制限があり、中途半端になってしまうのが残念です。
<コハコベ(小繁縷)>(ナデシコ科)
花言葉:直向(ひたむ)きな乙女ごころ (馬骨命名)
ハコベの古名はハコベラ。春の七草の一つとしておなじみの野草です。日本中どこにでもある草で、食用の他にも薬草としても使われていた様で、わが国では身近な親しみやすい野の草だったのではないかと思います。今頃では、殆んどの日本人はこのような花を忘れ去っている感じがします。
子供の頃、ウサギを飼っていたことがありますが、このハコベを採ってきて餌として与えると、ウサギがニコニコと喜ぶのを感じたものでした。私にはとても身近な草でした。虫眼鏡で覗くと、白い小さな五弁の花が楚々としてこちらを見返しています。好い花だなあ、と改めて思います。
<フキノトウ(蕗の董)>(キク科)
花言葉:ほろ苦き青春 (馬骨命名)
道端の草叢にフキノトウを見つけました。春を確実に実感させてくれるのはこの野草かも知れません。キク科の植物としてのほのかな気品ある香りが伝わってきます。食用にすると、ほのかな苦味が大人の味を教えてくれるのですが、花そのものの持つ雰囲気はやっぱり青春のような気がします。
董(とう)というのは、花というよりも花を咲かせている茎の部分を含めたものを、そう呼んでいるようです。菜の花や蕗などは、董立ちした部分を食用にするわけですが、この部分には、季節の香りと栄養分がたっぷりと詰まっているようです。春を食べようとするなら、フキノトウや菜の花、紅菜苔などを食べるのが一番だと思います。ついに、食べ物の話となってしまいました。
<ミモザ>(マメ科)
花言葉:グローバル憂き世の華燭 (馬骨命名)
少し変な花言葉となりました。グローバルなどというカタカナ語が使われる花言葉など違反なのかも知れませんが、最近は国際化というか、地球は一つという考え方が普通となり出していますので、憂き世(=浮世)というのは、何も日本国だけを指していることばではないと思うのです。
ミモザというのは、ギンヨウアカシアのフランスでの呼び名であると広辞苑にありました。花アカシアとも呼ばれるそうですが、私としてはフランス人でもないのに、やっぱりミモザが一番馴染む呼び方です。
この花の写真は、お隣の庭から溢れ出て咲いているのを撮らせて頂いたものですが、そこには金色の華燭の世界が広がっていました。一色で絢爛豪華というのには、たいへんなパワーを感じますが、どこかに憂き世の悲哀を予感させるものがあって、毎年今頃になるとお隣のこの花に無常を覚えるのです。
<ノースポール>(キク科)
花言葉:冷静で大胆な細身美人 (馬骨命名)
この花が日本にやってきたのは、僅か50年ほど前のことらしいと知って、ちょっぴり驚いたのですが、そういえば、私が子供の頃には見かけた記憶は全くありません。でも最近は、寒い冬だというのに、知らぬ間に道端にひょっこりと白い花を咲かせているのに気づきます。写真の花も我が家の前の道路わきにいつの間にか花を咲かせたものです。
家内はこの花を見つけて「あら、スノーボールだわ!」などと声を上げていました。雪合戦の雪の玉と間違えていたようでした。ノースポールというのは、北極ということなのか、それとも北の柱という意味なのか良く分りませんが、例えば日本には旗竿などと呼ばれる植物(=ハマハタザオ)もありますので、私としては北の旗竿というような意味で命名されたのではないかなと思っています。とにかく冬の間も花をさかせ続け、見かけないのは真夏だけという感じの植物なので、生命力の逞しい花なのだと思います。
花言葉は、少し冷たい感じのするものとなってしまいましたが、一見ひ弱そうな感じがしますけど、この草の生き様を見ていますと、僅かな土と空気さえあれば、コンクリートや瓦礫の隙間にでも根を張って、スリムな身体で楚々たる花を咲かせており、その逞しさは驚くばかりです。
<ギョウジャニンニク(行者葫)>(ユリ科)
これはおまけです。いまのところは花どころではないので、花言葉もありません。北海道の知人から頂戴して3年目のギョウジャニンニクが芽を出しました。去年よりもちょっぴり増えそうで、ワクワクしています。まだまだとても食べる気にはなりません。北の大地の北海道よりも3ヶ月くらい早い芽吹きだと思いますが、もう新しい暮らしに慣れて来てくれたのかなと思っています。