山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

2010年西日本への旅 でこぼこ日記:第10日

2010-12-08 00:53:51 | くるま旅くらしの話

 

10日 <11月1日(月)>

 

行 程】 道の駅:アリストぬまくま → (K47・53) → 内海大橋(写真撮影) → (K53・47) → 松永町(飲料水購入・給油) → (R2・西瀬戸尾道IC) → (西瀬戸道=しまなみ海道) → 大浜PA(因島大橋記念公園散策) → 瀬戸田PA → 大三島IC → 道の駅:多々羅しまなみ公園(愛媛県今治市) → (K51) → 盛キャンプ場(愛媛県今治市) → (R51) → 多々羅温泉(愛媛県今治市) → (K51・21) → 道の駅:しまなみの駅御島(愛媛県今治市) (泊)

<72km>

 

昨夜の雨は早く降り止んだようで、夜中は天井も静かだった。朝方に一時ぱらっと降り出しようだったが、明けて外に出てみると、やや荒れ模様ながら天気は回復するような予感がした。今日はしまなみ海道の大三島入りする予定である。折角の島暮らしなのだから、せめて天気は穏やかであって欲しいと思う。今回は島から島へと渡り歩くのは止めて、大三島だけに留まって、のんびり過したいと考えている。そののんびりの内容がどんなものなのかは実のところは解らない。ボケーっと過せれば最高だけど、記録の整理などに追いかけられて、落ち着かない時間ばかりとなるような気もする。ま、全ては行ってからのことである。

 

沼隈の道の駅の朝の市場は、昨日とは大分に勢いが無くなっているようで、昨日は5時前から忙しかったのが、今日は活動が1時間ほど遅れている感じだった。それでも8時開店の30分前には、かなりの地産物が並べられていた。今日は移動する日なので、我々としては調理の時間がないため、買うのは最小限にせざるを得ない。買物の方は邦子どのに任せて、出発の準備をする。

 

9時少し前に出発。県道にて松永町方面へ向う。途中ホームセンターで少なくなった飲料水の補給にと2箱(12本/2L)買い入れる。島暮らしの必要分を賄う予定。旅の間は、飲料水と調理用の水は買うことにしている。一般の水道水は洗い物とトイレ洗浄用に使うだけである。水を買った後は少し行ってR2に入り、直ぐに給油を行なう。高い値段だけど島の中で補給するよりはベターであろう。しばらくR2を走って、間もなくしまなみ海道の入口につながる道へ右折して入る。道なりに行けば、後はそのまましまなみ海道である。

 

先日とんだ坂道で苦労した尾道の山側の斜面に広がる町並みを右手下に見ながら、あっという間に向島に入り、やがて因島大橋を渡って大浜PAにて小休止。ここまで来るともうしまなみ海道らしさが一段と濃くなる。何年か前初めてしまなみ海道を訪れた時に、この大浜PAから記念公園の方へ行き、そこから因島大橋を歩いて往復したのだった。途中でよせば良いのに自分が高所恐怖症であることも忘れて下を覗きこみ、思わず足がすくんで動けなくなりかけたのを思い出す。満潮時の海面からの高さは50mだというけど、実感としては100mを超えているのではないかと思うほどだった。とにかくこれほど高い場所から海を覗き込んだことは無かった。そのような思い出が懐かしくなり、もう一度記念公園の方に行ってみることにした。因島大橋は、全長が1,270mあるとのこと。しまなみ海道に架かる橋の中では長い方だと思う。記念公園はその橋の直ぐ傍にあり、橋の大きさを目の当たりにすることが出来る。少し紅葉しかけた樹木たちの間の道を通って公園へ行ったのだが、最近はここまで来る人も殆どいないようで、展望台のベンチもかなりくたびれていた。しかし、そこから見る景色は、以前と少しも変わらずスケールの大きいものだった。何枚か写真を撮り、車に戻る。

 

   

因島大橋の景観。ここは下の海を布刈瀬戸といい、船のメイン航路となっている。そのため橋の高さが50mもある。橋は2段構造で、上が自動車専用、下が歩行者や自転車・小バイクの通行路となっている。

 

因島の次は生口島である。この島は元の瀬戸田町である。今は合併して尾道市に入っている。瀬戸田といえばなんといっても平山郁夫画伯ということになろう。惜しくも先年お亡くなりになられたけど、先生がこの島のご出身であることを知らない広島県人はいないのではないか。私共も町にある平山郁夫美術館を何度か訪れたことがある。この島のみかんは甘く美味しい。瀬戸内の島々ではどこでもみかんの栽培が盛んなようだけど、食べてみると少しずつ味が違うように思う。本当は土地の所為ではなく、生産者の樹木管理の取り組みの差なのかもしれない。何がその差を作っているのか判らないけど、瀬戸田のみかんは甘くて美味しいのである。

 

生口島にもPAがあるので、ちょっと寄ることにした。しかし下り側のPAと上り線側のPAとでは造りの差が大きく、立ち寄った下り側からは隣の大三島に架かる多々羅大橋はよく見えないのが残念である。上り側からの景観の方がずっと良い。上り側の方まで歩いてみようかとも思ったけど、明日からは大三島から多々羅大橋を歩いて往復するつもりなので、途中まで行ったのだが止めて引き返すことにした。直ぐ先に大三島が見えており、先ずはそこへ行くことにした。

 

大三島ICを下りて、直ぐ傍にある道の駅:多々羅しまなみ公園へ。今回の島暮しの拠点の一つとなる場所である。少し早いけど昼食にすることにした。いい天気で、直ぐ傍に大きく美しい多々羅大橋が輝いていた。この橋に良く似たのに北海道は室蘭の白鳥大橋があるが、この多々羅大橋の方が100mほど長い。白鳥大橋を歩いて渡ったことはなく、車での通行だったけど、確かあの橋は少し曲がっていたように思う。この多々羅大橋は大三島から生口島まで真っ直ぐに架けられている。白鳥大橋と同じ斜張橋なのでその姿はやはり白鳥が大きく羽ばたいている姿に似ていて美しい。どちらの橋も美しいけど、多々羅大橋の方が少しばかり大型といえると思う。 

 

昼食の後は、このところ機会を逃し続けている入浴を何とかしようと、近くにある多々羅温泉に行くことにした。しかし、食事を済ませたばかりでの入浴は身体に良くないので、その前にこの島にある幾つかのキャンプ場の中で、盛という所にあるのへ行ってみることにした。以前にこの島を訪れて一廻りした時に、ちょっと気になった場所である。もうこの島の概要はかなり知っているという自信がある。前回は3日ほど滞在し、ぐるーっと島を回ったのだった。盛という所には広島県の竹原に向かうフェリーが発着する港がある。その少し先にキャンプ場があった。行ってみると只今閉鎖中のようだった。市の方に連絡すれば使えるのかも知れないけど、誰も使っていない状況ではそれは愚行のように思えた。キャンプ場で過すのは止めることにした。その代わり、盛港の傍には公園があって、水飲み場やトイレもあるようなので、明日はここでのんびり過すのもいいかなと思った。

 

多々羅温泉に入るのは、久しぶりだ。道の駅:多々羅しまなみ公園から盛港に向かう道を少し走って、左の丘の方に入る道を少し登ると、そこにこの温泉がある。この大三島には3つの温泉があるが、我々が一番お世話になってきたのはこの多々羅温泉である。浴槽も一つしかなく、小さな施設だけど、小じんまりまとまっていて、落ち着くのである。料金も300円と格安でありがたい。1時間ほどゆっくりと温泉を楽しむ。昼間の入浴は入る人も少なく、ちょっぴり贅沢な感じがした。温泉から出た後は、車に戻ってそのまま駐車場でしばらく午睡を貪る。

 

   

大三島の上浦地区にある多々羅温泉。左が男性用浴室、右が女性用である。周辺にはみかん畑が取り囲むのどかな景観が広がっている。

 

目覚めたら16時を過ぎていた。今日の宿は大山祇(おおやまずみ)神社の傍にある道の駅:しまなみの駅御島にすることにして向かう。10分ほどで到着。この道の駅を選ぶのには理由があって、その一つは何と言っても日本総鎮守の大山祇神社に毎朝参拝できること。その二はここまで入ってくるトラックなどは無いので、夜中に騒音無しでの安眠が確保できること。尤も夜間のトラックなどの騒音は、この島ではどこに泊まっても心配は無かろうと思う。

 

その夜はSUN号の他に泊った車は一台もなく、独り占めの状態だった。しかし、静かだと思っていたのは誤りだったようで、夜中に犬たちの騒ぎ吠えまくる声がうるさくて、とんだ大迷惑だった。野犬などが徘徊していたらしく、飼い犬共が騒ぎ立てて、人間のことなど度外視して大騒ぎをしていた。吠えている犬の飼主は不在のようで、そのことが犬どもを一層自由にさせていたのだと思った。ま、起き出して追い払うのも面倒なので、そのまま我慢したのだった。

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