山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

温泉の話④(黄桜温泉)

2007-06-06 09:31:38 | くるま旅くらしの話

 日本海沿岸には、夕日の名所と呼ばれる所がたくさんあります。最初の頃は、何故そうなのかがよく理解できませんでした。日本海といえば、北の方にあるという感覚から抜け出ることが出来ず、どうして北なのに夕日なのだ、などと思ったわけなのです。しかし、太陽を中心に思い浮かべながら、地図をよく見てみると、日本海というのは、太平洋が東にあるのと同じように、ちゃんと西側に位置しているということが解りました。日本海は北の方にあるという思い込みは、太平洋を近くに見ながら育った者の愚かな錯覚だったわけでした。

 その日本海の夕日を、温泉に入って味わえる場所が、東北地方には何箇所かありますが、その代表的なのは、象潟(にかほ市)の道の駅に併設されている「合歓(ねむ)の湯」ではないかと思っています。ここはお風呂が4階だったかの高い所に展望風呂として設置されており、居ながらにして大きなガラス越しに日本海に沈む夕日を見ることができます。

 しかし、夕日を見るための条件として、晴れていて、水平線に雲がないというのが満たされないと、夕日を見ることは叶わず、今までたった一度だけしか、それを思いのままに楽しむことは出来ませんでした。

 ところで、今回はあわよくば二度目のそれを楽しもうと思って立ち寄ったのですが、天候は雲だらけで悪いし、道の駅の駐車場は車だらけで、建物付近は人だらけでごった返しており、とてもとても願望など叶えられるはずもない状況でした。ゴールデンウイークの混雑は、にかほ市にまで交通渋滞をもたらし、信じられないほどの異常現象が起こっていました。

 こうなると、次にゆくところはもう決まっています。本荘(今は由利本荘市)から右折して国道107号線へ入り、30分ほど走ると、道の駅:東由利に到着します。ここがいつものお目当ての場所です。象潟の湯がダメだった時は、いつもここにある黄桜温泉に入って疲れを癒すことにしています。

 この地は、黄桜の里を打ち出しており、道の駅から少し離れた八塩山麓にウコン桜や御衣黄などの黄桜を植えた公園があり、毎年そこで黄桜祭りを開催しているようです。黄桜温泉は、そのような地元の人の思いを込めて名づけられたものだと思います。

 今回は雨の中の入浴となりましたが、ここの風呂は、勿論内風呂主体なので何の問題もありません。泡風呂、サウナなどもあり、今回は久しぶりにサウナで汗を流し、水風呂に入って気分転換を図りました。料金は2時間まで350円也。まあまあ妥当でしょう。駐車場も広く、夜間も比較的静かなので、ここには何度も泊らせて頂いています。

今回は、何処が主役かわからないような話となりましたが、あてが外れた時に楽しめる場所も大切なような気がしますので、紹介しました。

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