山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

くるま旅は楽しい(講演記録:その1)

2008-05-18 05:34:32 | くるま旅くらしの話

日から7回に分けて、わが国の草分け的なキャンパーズクラブの一つであります、HMCC(Hand Made Camping-car Club)の全国合同大会に於いて、お話をさせて頂きました時の講演記録を再整理したものを紹介させて頂くことにします。「くるま旅は楽しい」というタイトルですが、主にリタイア後の方たちを対象に、なぜくるま旅に意義があるのかということについて、不断の私の考えを述べさせて頂きました。くるま旅を考えられる際に、何かのご参考になればと思っています。

講演記録:その1

HMCC全国大会記念講演

  日時:08年5月4日

   場所:マキノピックランド(滋賀県:高島市マキノ町)

      タイトル:くるま旅は楽しい

1.自己紹介

  ・山本馬骨(本名拓弘) 茨城県日立市生まれ、育ったのは現常陸大宮市。昭和15年生まれ、67歳。サラリーマン中退後、企業内教育コンサルタント業へ。その後くるま旅くらし人を自称。現在は茨城県守谷市在住。

最初に自己紹介をさせて頂きます。お手元のレジメに書いた通りです。ご案内では、茨城県生まれで、現在も茨城県に住んでおりますので、ずっと茨城県に住まいの人間かと思われるかも知れませんが、私の人生の半分以上は、茨城県とは違う所で過ごしています。東京を皮切りに、四国高松に5年、九州福岡にも7年住んでおり、西日本での生活も経験しております。転勤が多く、結婚以来一番長く住んだのは、川崎での7年であり、現在住んでおります守谷という所も、まだ5年にも至っておりません。思えば、私のこれまでの人生は、既に大きな旅くらしのようなものであったと言えるかも知れません。

馬骨というのは、ペンネームです。世の中には家系とか血統などということにこだわる人がいますが、私は人間(人類)というのは、皆兄弟・姉妹・仲間であると思っています。ある方の話では、自分の二人の親、その親の又4人の親、というふうに先祖を辿って行きますと、30何代目かで現在の地球に住む人間の60数億人に至るとのことです。ですから、人間というのは元を正せば、たったそれだけの時間でこの地球に存在してきた生き物に過ぎないのだと思えるのです。それで、気取っている人たちに反抗する意味も籠めて、馬の骨という言い方をペンネームとしました。私自身もやがては馬の骨ならぬ馬の骨の灰となる身であることは明らかです。些かひねた精神の持ち主であることもお感じ頂けるのではないかと思っています。

最近は富に顔が下の方に移動してしまい、我が身の天辺(てっぺん)の輝きは、ご覧のような状況です。皆様の目を眩(くら)ましてはいけませんので、今日は帽子をかぶったまま話をさせて頂きたいと思います。

私のアウトドアへの関心は、20代初めの頃から始まっていますが、車を使ってのキャンプ等については、子どもたちが小学生になった頃から、テントを積んで夏休み等に近隣に出かけるといったスタイルで行っていました。それが本格的なくるま旅を考えるようになりましたのは、現役を引退するのが近くなってからで、その意味では皆様方の方が、私よりもより豊かな経験をされていらっしゃるのではないかと思います。キャンピングカーを使ってのくるま旅を始めてから10年以上が経過していますが、本格的なくるま旅くらしを始めるようになったのは、ここ5、6年ほどかと思います。現在はグローバル社製のキング5.3という旅車に乗っていますが、これが2台目です。この車も既に6年を経過し、今回ここへ来る途中に走行距離が10万キロを超えました。あと30万キロくらいはこの車で旅をしたいと思っておりますが、さて、それまで我が身が持ちますかどうか、それが問題です。

私の家族は、家内と二人の倅がおりますが、夫々独立しています。家内は本日一緒に参加させて頂いております。どうぞよろしくお願いいたします。

2.今日の話の前提

本日はわが国のキャンピングカークラブの草分けの一つとも言えるHMCC(=Hand Made Camping-car  Club)の全国合同大会にお招き頂き、誠にありがたく嬉しく思っております。手作りの精神を大切にしながら車を愛し、キャンプやくるま旅を楽しんで来られた皆様の活動は、大いに評価されるべきだと思っています。HM=ハンドメイドというところに、一際(ひときわ)このクラブの価値の大きさがあるように思います。如何に巧みに車を使ってキャンプや旅を楽しむかについて、同じ思いの方たちが知恵を出し合ってつくりあげてきた個性ある車の数々とクラブメンバーの活動実績は、大いに賞賛されるべきだと考えます。私のように電気も機械も木工も全くのオンチの者には、皆様の車を見せて頂く度に、その装備・機能に、真に驚嘆の連続なのであります。

そのような知恵者の集まりの会合で、私如き者が何やら旅についての話をするというのは、真におこがましくも恥ずかしいことと充分に解ってはいるのですが、随分と前から関西支部の井上会長さんからご依頼を受け、安易に引き受けてしまったのは、真に迂闊(うかつ)なことでありました。しかし改めて気づいた時は、時既に遅しでありました。よって、本日は私の勝手な思いをお聞き頂くということでお許しを願いたいと思います。

ところで今日の話でありますが、タイトルを「くるま旅は楽しい」とさせて頂きました。真に当たり前のテーマなのですが、外に思いつくこともなく、やっぱり一番言いたいのはこれだよな、と勝手に決めさせて頂きました。その対象と言いますか、お聞き頂く内容は、主として現役をリタイアされた方を想定しています。と申しますのも、現役の方は仕事と生活が直結しており、長期間のくるま旅を実現するのは困難ではないかと思うのです。生活をかけて仕事をしなければならない方に、くるま旅を楽しみましょう!などとは到底言えることではありません。現役の皆様には、これから先の参考例としてお聞き頂ければ嬉しく思います。

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1 コメント

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瞑想しながら、、、、。 (京らんざん)
2008-05-18 09:57:52
目を閉じてあの日の再現をしています。限りある命の灯火を搾り出すように語られる馬骨さんの姿が印象的です。只今想いは果てしなく空想の世界を巡っています。
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