山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

2010年北海道くるま旅でこぼこ日記:第37日

2010-10-06 05:17:46 | くるま旅くらしの話

第37日 <8月15日(日)>

【行 程】 

終日、道の駅:そうべつ情報館にて過す <0km>

涼しい夜は北海道に滞在している証明である。昨夜も快眠を味わって、4時過ぎまでトイレにも行かずに眠りと夢の世界を彷徨し続けた。いつものパソコンに向ったのは5時過ぎだった。既に外は明るくなっており、起き出した旅車の人たちの中には、出発の準備を終えて一休みしているらしい人も居られたようだった。8時近くまでには書き物を終え、邦子どのもようやく起き出す。まだ7時を少し過ぎたばかりだと思っていたらしく、TVの朝ドラがない日曜日と知って、安堵したようだった。よく眠れるということは、何よりも健康のための最良の薬であり、大事なことである。

さて、今日はどうしようか。特別予定はないのだ。お盆の終りの日で、日曜日とあって、道は混んでいるだろうし、又無料の温泉施設もこの期間は対象外となっており、特に移動するニーズは薄い。もう一日ここに泊って、それから動いてもいいかなとも考えている。その様なことを思っていると、朝方にメールがあり、誰からだろうと思って見てみると、何と津軽海峡フェリーからだった。20日の乗船のガイドだった。今頃は予約者に対して、自動的にこのようなサービスをしてくれるらしい。うっかり乗船日を忘れたり、取り違えたりしてしまう人もいるからなのであろうか。あと5日後には北海道を離れることになる。今回の旅もいよいよ最終行程に入っていることを実感したのだった。

9時から駅の地産物の販売所が開店になり、早速出向いて、モチトウキビは入っていないかと探す。あった!昨日はなかったトウキビの陳列棚の中に8列の少し紫色をした粒のトウキビが袋に入って並んでいた。普通のトウキビは、皮を剥かないまま売られるのだけど、このトウキビは皮を剥いて袋に入れられている。というのも、もし皮付きだったなら、知らずに買った客からクレームがつくからなのかも知れないなと思った。というのも、普通のトウキビは、たった8列などではなくもっともっと実の粒の量が多い。それに紫色などと薄気味悪い色などではない。食べてみればさっぱり甘くなくて、ただモチモチの食感だけなのである。これでは誤解を招く心配があると考えて、生産者の方は販売に際してわざわざ皮を剥いて陳列しているのであろう。

   

販売されていたモチトウキビ。普通のトウキビは黄色か白でもっと粒の数が多く、食べるとやたらに甘味が強いのだが、このモチトウキビは、見た目にはごついけど、食べるとモチモチ感があり、あごが疲れてしまいそうになる。大人の味のトウキビである。

レジでの支払いの時に、生産者の住所などが判らないかと訊いてみた。袋に貼ってあるラベルに、生産者の電話が印刷されているので、そこに問い合わせてみて欲しいということだった。というのも、どうしてもこのトウモロコシの種を手に入れたいと思ったからである。来年、RVランドの実験農場にてこれを作って見たいと思っているからだ。じゃあ、後で電話してみようと思ってレジを終えて車に戻ろうとしていたら、邦子どのが呼びに来て、今丁度生産者の方がトウキビを運んで来られたと、販売所の方から声を掛けられたという。急いで名刺を持ってお会いしに行った。

前川農園という所の方で、恐らく前川さんとおっしゃるのだろうと思った。農家の主婦と思しき方で、早速挨拶と一緒に、種を分けて頂けないかのお願いをして見た。売店の人の話では、今売られているものを乾かせば種として使えるようなことを行っていたけど、それは無理でしょうとお聞きすると、やはりそうだと言う話だった。販売用とは別の畑に種専用のものを作っており、それの収穫は9月の末ごろとの話だった。それで、どれほどの作付けなのかと聞かれたのには少したじろいでしまった。大規模に作るのではないかと思われたらしい。せいぜい2~3本ほどの種があればそれでいいのですと話すと少し気抜けされたようだった。申し訳なし。追って、その時期が来たら電話しますのでよろしくお願いしますと名刺を渡してお願いをした。これで一先ずは安心である。

買ったモチトウキビを早速茹でて食べてみる。モチモチの食感がなんとも良い。やたらに甘くないのが更に良い。今頃のトウキビの全ての品種が甘すぎると思っている。甘ければ甘いほど喜ぶ人間ばかりなのだと考えるのはどうかしているのではないか。そもそも甘いというのは子供の味である。大人の癖にやたらに甘いものが好きというのは、未だ本物の大人になっていない証拠のような気がする。辛さや苦味の味を噛みしめることができて、初めて本物の甘さというのが分るというものであろう。甘さというのは、やたらに糖度が高ければ良いというものではないのだということが分るのだと思う。ま、このような理屈はどうでも良いことなのだが、馬の骨としては、一言強調させて貰いたい。

トウキビを茹でたり、A菜園から頂戴した茄子の漬物などを作っている内に、午前中があっという間に過ぎてしまった。道の駅の来訪者もかなり多い。ジオパーク関係が目当ての人は少なく、その殆どは地元産の新鮮な野菜や、アイスクリームなどを買い求めているようだった。気になってモチトウキビの売れ行きを見に行ったりしたが、どうやら評判は良いらしく、午前中の内にその殆どが売れてしまっているようだった。知っている人は知っており、昔の味を懐かしがっているのだと思った。何しろ自分の知っている所では、モチトウキビは此処と三笠の道の駅の及川商店、それに未だ見たことは無いけどニセコの道の駅の傍に昔トウキビの看板が出ていただけである。広い北海道といえども、この3箇所だけなのだ。そして壮瞥町では作付けしているのは前川農園だけと、前川さんが言っておられた。又々、モチトウキビの話となってしまった。

午後から雲が多くなり出し、おかげさまで暑さを凌ぐには好条件となった。モチトウキビで一杯やって、先ずは午睡を愉しむ。起き出したのは15時過ぎ頃か。情報館という名の道の駅には、公共ネット用のパソコンが置いてあり、昨日それを使って久しぶりにブログの更新をしようと試みたのだったが、ワープロ機能が使えず、IDやパスワードが皆大文字となってしまい、アクセスが出来なかった。それで諦めていたのだが、念のためもう一度やってみようと画面に向うと、何と今日はちゃんと小文字での入力が出来るではないか!ちゃんとアクセスすることが出来たのだった。どうなっているのかと一言文句を言いたいところではあるけど、ま、その前に先ずは更新をしようと打ち込む。突然のことなので、とっさに書き込むことも少なく、とにかく旅の現状などをお知らせすることにした。前回の更新から早や半月が経過しており、8月になってからは初めての更新だった。在宅時は殆ど毎日更新しているので、この怠慢はいずれお釣りつきで戻ってくることであろう。とにかく更新を終えてホッとしたのだった。

夕方からかなりの雨になった。今日は終日雲が多くて、ソーラーは大して働いていない。車も全く動かしていないので、電気の心配がある。夕方から大河ドラマをみる予定があり、2時間半くらいはTVなどで電力を消費しなければならない。ということで、夜間のパソコンでの書き物は控えることにする。この電気の問題は、旅の間の悩みの一つである。しかし、この夜は大した問題にもならずに過ぎたのだった。

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