山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

2024年の年賀状の補遺

2024-01-02 21:30:40 | その他

 私は、年賀状というのは、過去一年の近況を報告することと年頭に当っての自身の所感を記すものだという考えで作成しているのですが、今年の年賀状に<追加>事項として変なことを書きました。変なことというのは、「老を生きるための基本心得」などという3つの項目を掲げたことなのです。3つの項目というのは、①好奇心、②妄想力、③快動力というもので、この3つを最大活用して90歳・100歳をめざす、というのが基本心得というわけです。

 単発的な書き方なので、これだけでは何のことやら解らないと思いますので、この場を借りて少し説明させて頂くことにしました。

賀状にも書きましたが、人生最大・最後の課題は健康に長生きして天寿を全うすることだと思っています。これは私が傘寿(80歳)を超えてからどう生きるべきかについてあれこれ迷った末に気づいたことなのです。「人生、生きていてなんぼ」というのはまさに絶対的真理ではないかと私は思っています。この意味は、死んだら最早人生は無いのだということです。死んでしまえば苦労も悩みも無くなるのだから、それを願っても不思議ではないという考えもありますが、それはとてつもない愚かな人間だけが思い上がって考えることに過ぎません。私は自殺というのは人間の思い上がりだと考えています。犬や猫を初めすべての動物は己の生命の終りを運命に任せて精一杯生きており、自殺など考える奴などおりません。皆己の生命を大事にして精一杯生きているのです。

 80を超えて何となく人生の終りの到来を意識するようになると、この先をどう生きるかについて思いを巡らすようになります。

 私は傘寿を迎えた時に「八十立志」を掲げることにしました。立志というのは、多くの場合若者世代の特権であり、老人の出る幕ではないという感じがするのですが、私は敢えて己のこれからの生きて行く為の目標とその実現への取り組みを立志と呼ぶことにしました。私の八十立志の中身は三つあります。これは幕末の大儒佐藤一斎先生が言志録の中でおっしゃっている立志の中身に則して考えたものですが、先ず①目標は、90歳まで生きて次に100歳を目指すということ。そのための②手段として、この3つの基本心得の実践を果たすこと。そしてそのために不可欠なのは、この志の取り組みへの覚悟を決して曲げないことです。私はこれを勿論現在でも実践中ですが、84歳を迎える今年、それには少しの迷いもありません。

 何だか難しっぽくなりましたが、この立志の核となっている3つの心得について簡単に説明することにします。

 先ず①好奇心を持ち続けることです。好奇心とは、あらゆる現象、出来事に出くわして、そのことに興味関心を示し、そこに一歩踏み込んでみることです。これには感性が重要です。感性とはつまり「普通とは、いつもとは違うということに気づく」ことです。珍しそうなことに手を出してみるということかもしれません。疑問を放置しないことかもしれません。

 次に②妄想力ということですが、これは「タラレバ」の思いを自在に巡らすことです。「もし、あの時、○○だったら、‥‥」「もしその時、○○してさえいれば、‥‥」と言うような、謂わば失敗や不首尾の出来事などを、新たに甦らせて自分の思い通りにその後のストーリーを想い描くという力のことを妄想力と呼ぶことにしています。これは老人の特権ともいえるもので、多くの過去を引きずっている老人には、その浄化作用が必要であり、これを果たすのが妄想力だと私は思っています。どんなに辛かった、苦しかった、嫌だったことでも、老人になってこの妄想力を逞しく巡らせば、心はかなりすっきりする筈です。未来よりも過去を重視せざるを得ない老人には、妄想力は不可欠なのです。未来は空想力が必要ということになるのでしょうが、それは実現の可能性を持っている若い世代に任せておけばいいことです。そして妄想は、出来るのならば、全てハッピーエンドで締めくくりたいものです。誰にも邪魔されることなく大いに妄想力を発揮することが老人の活力醸成に役立つのです。

 最後に強調したいのは、③快動力の発揮ということです。快動というのは気もち良く動くということです。否定的な心を持たずに為すべきことをタイムリーに実行することです。今出来ること、為すべきことを先送りしないことです。決めたことは、ためらいなく直ちに実行することです。どれも皆当たり前のことですが、それを当たり前として見過ごし、思い過ごさないことが肝要なのです。快動力は、考えではなく行動であり、身体の健康の決め手のとなるものだと思っています。

私は、この3つの力(好奇心、妄想力、快動力)を最大限に発揮してこれから先天寿のその時がくるまで生きて行く覚悟でいます。

 

同感してくれる仲間が増えることを願って、敢えてこのようなことを書きました。

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