山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘18年 北海道生誕150年の今めぐり旅 レポート <第85回>

2018-08-18 07:08:44 | くるま旅くらしの話

【今日(8/18:土)の予定】 

 終日クッチャロ湖キャンプ場に滞在

 

【昨日(8/17:金)のレポート】 天気:雨午後遅く晴れ

<行程>

道の駅:にしおこっぺ花夢 →(R239・R238)→ 道の駅:おうむ →(R238)→ クッチャロ湖キャンプ場(泊)

<レポート>

 昨夜も止むことなく雨が降り続いていて、天井を叩き続けていた。その前の日も雨だったから、積算の降水量もかなりのレベルになっており、今日も降り続くということになると、何か問題が起こりはしないかと少し心配になって来ている。どうして今頃このような天気が続くのか、何度も同じような疑問が浮かんでは消える。明治の開拓時代の頃だったら、今年なんぞは大凶作の年となったに違いないと思った。夏なのに暖房が欲しくなるというようなことでは、農作物も牧草も順調に生育する筈がない。まことに困惑する天候である。

 さて、今日の予定といえば、郷土資料館の方はオホーツクエリアでは猿払村を残すだけとなっているので、しばらくはクッチャロ湖のキャンプ場に滞在してのんびりすることにして、その前に雄武町でLPガスを充填してから向かうことにしている。移動日である。明後日辺りには天気も回復するようなので、それを大いに期待している。クッチャロ湖の夕陽を是非もう一度見てみたい。

 9時過ぎ出発したのだが、雨勢は益々強まって、ワイ―パーが間に合わない降りに見舞われたりして困惑した。道路脇の河川は濁流が昨日よりも遥かに激しさを増して奔っていた。途中にあった道路情報の電光掲示板には、紋別地方の北部地区に洪水警報が発令されたとあった。なんてこったと思いながら、それでもこの国道は先ず大丈夫だろうと、先に進むことにした。興部から海側の道路を走るのだが、時々見える海岸線には川から流れ出た水で濁った色となった海が、昨日と同じような激浪とも思われる白波を立てているのが見えた。邦子どのの怯える景観である。海の傍で生まれ育った時間が長いくせに、それが却って怯えの原因となっているのは、余ほど怖い目に遭っているからなのかもしれない。その話は聞いてはいないのだが。

 LPガスの事務所には10時半頃には着いたのだが、担当の人が出かけているので、午前中は充填ができないので、午後に来て欲しいとのこと。2時間半も待つのは何だか無駄をするようでガッカリしたけど、ここで入れておかないとこの後は充填所を探すのが大変だし、その前にガスが切れてしまって冷蔵庫がダメになってしまう。とにかく待つことにして、一先ず近くにある道の駅:おうむに行くことにする。

 雨は相変わらず止もうとはせず、断続的に強弱の降りを繰り返していた。しかし、11時を過ぎた頃から小雨になり、しばらくすると止んだようで、路面が乾き始めた。やれやれと言った感じである。13時に行くまでにまだ時間があるので、少しブログの下書きなどをして過ごす。昼食は寒いので即席ラーメンを作って温まることにした。13時になったので、充填所に向かう。

 充填所は行って見ると閉まっていたのだが、間もなく担当の人が来て、充填をして頂いた。5kgボンベが2本共空近くになっていたので、充填して頂く。これで家に戻るまで冷蔵庫は大丈夫だ。先ずは一安心をして、今日のゴールのクッチャロ湖キャンプ場に向かう。その後、枝幸の町を通りかかり少し買い物をすることにしてスーパーに寄る。浜頓別町のスーパーよりは少し安いかと思ったのだが、キャベツなどは小玉サイズが何と1個400円近くの値段となっているのには驚いた。この地区の人たちは高い買い物を余儀なくされていて気の毒だなと思った。

 買い物の後はひたすらに浜頓別町のクッチャロ湖を目指す。枝幸を通り過ぎた頃から青空が見え始め、何だか晴れそうな予感が膨らんだ。路面も乾いており、この辺りは雨は大したこと無かったようだ。しかし川の橋を渡るときは、濁流が奔っていたので、やはり雨は降ったのだなと思った。間もなくクッチャロ湖畔のキャンプ場に着く。

今年は2回目の来訪である。今回は4泊することにして受付を済ませた。

雨はすっかり上がって、青空が広がり始めていた。しかし風が強くて、8m以上の風速となっていたのではないか。しばらく洗いものや荷物の整理をしていると、その内に風も次第に弱まり、何と一面に青空が広がっているではないか。今朝の大雨の状況からは想像もつかない天気の激変ぶりである。ま、良い方向へ変わってくれたのだから何の文句もない。嬉しくなってその青空をカメラに収めた。晴れとはなったけど、暑さは戻らず、長袖の下着を着ても寒い感じは拭えなかった。明日も晴れてくれれば、暑さも戻って来てくれるのであろう。

久しぶりに青空らしい青空を見て、思わずカメラを向けてシャッターを切ってしまった。それほど今年の旅の空は青空と縁が薄いのである。

今月もあと半月足らずとなって、夏も残りが少なくなってきた。キャンプ場はその夏を存分に楽しむかのように、大勢のキャンパーのテントで賑わっていた。雨が上がってキャンパーの皆さんもホッとされているのではないか。間もなく夕暮れが近づいて、もしかしたらこの分では名物の夕陽が見られるのではないかと期待した。今日の午前中の天気からは想像もできない出来事である。もう10年も前になるのだろうか、この地で空と湖が真っ赤に染まった夕陽を見て以来、この地に来たらもう一度あの光景を見たいという気持ちが膨らむのである。18時を過ぎて日が沈む頃になって、上部に邪魔な雲が膨らんでいて、やはり普通の夕陽しか見られなくて残念。しかし久しぶりの夕陽を見ることが出来てそれだけでも満足だった。

久しぶりに見たクッチャロ湖の夕陽。もうこれだけでも十分と思わなければならない。嬉しいひと時だった。

間もなく静かな夜を迎える。今日は騒ぐ人もおらず、みんながマナーを守って一夜の夢の世界へと誘われる。

コメント
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