山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘18年 北海道生誕150年の今めぐり旅 レポート <第84回>

2018-08-17 05:56:45 | くるま旅くらしの話

【今日(8/17:金)の予定】 

道の駅:にしおこっぺ花夢 →(R239)→ 道の駅:おうむ →(R238)→ クッチャロ湖キャンプ場(泊)

【昨日(8/16:木)のレポート】 天気:雨

<行程>

道の駅:かみゆうべつチューリップの湯 →(R242・R238)→ 紋別市内コインランドリー →(R238・R273)→ 滝の上町郷土館 →(R273・R238・R239)→ 道の駅:にしおこっぺ花夢 (泊)

<レポート>

 昨夜も雨は断続的に降り続いていた。朝になっても一向に止む様子は無く、天気予報ではこれから雨勢は益々強くなるとのこと。蝦夷梅雨の第2期に入ったのかと思うほどである。昨日のくんねっぷ歴史館でご説明頂いた方の話では、今年は気温が低く雨や曇天が多くて、農家の皆さんは心配事が多いと話されていたが、もはやこの雨が止む頃となると間もなく足早に秋がやって来て、直ぐその後を冬が駆け足で追っかけて来るのであろう。全国的な異常気象は、北海道にもじわじわと押し寄せて来ているのを実感しないわけにはゆかない。

 さて、今日は洗濯の日である。一応の予定としては午前中紋別市内のコインランドリーで洗濯を済ませ、そのあと西興部の道の駅に行った後雄武町のガス屋でLPガスを補てんし、道の駅に泊るつもりでいるのだが、天気とコインランドリーの状況次第で、変更を余儀なくされるかもしれない。毎度のことなので、それは仕方がない。

 コインランドリーのことがあるので、少し早目に出発する。雨は一向に止む気配を見せず何となく憂鬱な気分になる。40分ほど走って目的のコインランドリーに着いたのだが、何と予想以上の混み具合で、空いている機械が1台もないという状態だった。別の店を探すのも面倒なので、とにかく空き次第利用させて貰うつもりで、ここで洗濯に取り組むことに決める。毎度のことながら洗濯は邦子どのの仕事の領域なので、自分は運び屋を少々努めるだけである。どう見積もっても午前中では終わりそうもないので、自分の方もパソコンを取り出し記録の整理などをすることにした。

 邦子どのの要領がいいのか、思ったよりも順調に洗濯は進んで、昼前には終了した。雨は相変わらず強い調子で降っている。近くのスーパーで買い物をした後、西興部の道の駅に行く前に、紋別の隣の滝上町の郷土館へ行って見ることにして出発する。当初は予定に入れてなかったのだが、折角ここへ来ているのだから、外す理由もないと考え、向かうことにした。雨の中を40分ほど走って到着する。途中の川はかなり水が増していて、濁流が奔っていた。邦子どのが騒ぎ出すラインにまでは行っていないようだけど、この調子で雨が降り続けたら、どうなるか分からない。気温もかなり低くなっているようで、途中の表示板には12℃台の数値が表示されていた。とても夏の日中とは思えないレベルである。

 郷土館に着いて、150円也を払って中に入る。ここは大正9年に紋別市にあった渚滑村から分村して昭和の戦後に町となった所である。それらのいきさつや暮らしや産業に係わる民具や用具などが並べられていた。中央に近代産業遺産と表示された大きな樽の薄荷の蒸留釜があり、この地でも一時薄荷の製造が盛んだったことが判った。北見だけではなく、道北のこの辺りまで広く栽培と製造が行われていたのであろう。この町の主産業はやはり林業ということになるのであろうか、重い材木を運ぶ馬そりも展示されていた。それから別の棟には鉄道の機関車とラッセル車が展示されていた。北海道各地で廃線となった鉄道路線は多いのだが、それを偲ぶ地元の人たちの心は永遠に消えないようである。

 見学を終えた後は、もう一度紋別市に戻り、市内のスタンドで給油を済ませ、次の目的地の西興部村の道の駅に向かう。ここに向かうのは、前回にここに寄った時に邦子どのが何やら気に入った土産品を見つけたらしく、今回はどうしてもそれを手に入れたいというからなのである。途中興部町への道は海岸近くを通るのだが、風がかなり強く吹いていて、海は大荒れで大きな白波が幾つも押し寄せていた。それを見ていた邦子どのは早くも目をそらして、座席なのに波を防ぐ態勢をとっていた。これでは当初予定していた雄武町の道の駅に泊るのは止めて方がいいなと思った。

 西興部から左折して山側に入り西興部村の方へ向かう。この地も分村して現状となったのであろう。北海道の海側と山側とでは同じ町でも立地条件も産業条件もかなり違っている場所が多いので、行政上も分村は妥当だったのかもしれない。しかし、現在では元に戻る所も出て来ており、通信技術の進展などがこの後も自治体の姿を大きく変えて行くのかもしれない。その中心にあるのが過疎というのは寂しい限りである。そのようなことを考えながら、大雨の中道の駅:にしおこっぺ花夢に到着する。

 泊っている車の数は少なく、少しさびしい気がするけど、海の傍の波の音が聞こえてくるような場所よりは安心できると考え、今日はここに泊めさせて頂くことに決める。邦子どのは早速売店に行き、求める品物を探していたようである。花夢という名をこの道の駅に付けたのは、村おこしのテーマに夢と自然環境を据えたことによるものらしい。この道の駅には隣接して有料のナチュラル花園があり、何種類かの野草などが植えられているようだ。

又、駅舎の中には妖精をイメージした小人さんの演奏楽団の模型があり、30分ごとに曲に合わせて動くような仕掛けがあって、なかなかユニークである。16時になってエーデルワイスの曲が流れ、小人さんたちの演奏が始まったので、その姿を動画に収めた。孫たちに見せてあげるつもりである。

駅舎の中央ホールにある妖精たちの楽団。二組の楽団が背中合わせに演奏する仕組みである。留辺蘂の道の駅の花夢林の鳩時計と比べると小人たちの動きが少ないのが残念。でも素晴らしいアイデアだと思う。

雨は相変わらず強く降り続いており、一段と寒くなって、とても夏とは思えない夜を迎えることとなった。泊りの車は自分達だけかと思ったら、もう一台キャブコンが泊ってくれたので、安堵した。夕食を済ませ、雨音を聴きながら眠りに就く。

コメント
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