山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘15年 佐渡一国を味わう旅 レポート <第22回>

2015-06-22 05:25:05 | くるま旅くらしの話

【今日(6/22)の予定】 

  道の駅:国上(くがみ) → 燕市・産業会館(刃物製品の見物?)→ その先未定

 【昨日(6/21)のレポート】     

<行程>

道の駅:芸能とトキの里 → 両津港フェリー乗り場 →(佐渡汽船フェリー)→ 新潟港 → 道の駅:国上(くがみ)(泊)

<レポート>

 佐渡と別れる日が来た。約半月の滞在の中で、5回の能の鑑賞と2回の狂言、更には文弥人形も見ることができて、もう十二分に目的を果たせたと満足している。まだまだ佐渡一国を十分に味わったとはいえないけど、これ以上の長居をするのなら、佐渡の土地の中に入り込まなければならず、それは今回は無理なことである。芸能についてもまだまだほんの入り口に辿り着いたという程度で、これから再度反芻しながらその面白さのようなものを求めてみたいと思っている。

 朝は昨日の遅い就寝の疲れもあって、5時少し前の起床となる。普通の人から見れば早過ぎる起床なのかもしれないけど、もう20年以上も前から昼夜逆転の時間の使い方に慣れて来た自分には、遅い起床なのだ。ブログの作成に手間取り、終了が7時半近くになってしまった。途中相棒に集中力を断ち切られたりして、少し焦った。相棒からすれば、毎朝早朝からカタカタとキーを叩く奴には超迷惑をかけられているに違いないのは解っているのだけど、少しでも邪魔されるとこちとらは大迷惑なのである。そのようなイザコザを繰り返しながらの旅の毎日なのである。

 今日はこの道の駅の駐車場で軽トラ市というのが開催されるらしい。どんなことが行われるのかさっぱりわからないけど、7時を過ぎた頃から準備の車がやって来て、何やら落ち着かない雰囲気になってきた。軽トラ市というからには、農家の人たちが荷台に野菜などを積んで来て販売するのかと思っていたが、どうやらそのようなものではないらしい。驚くことに家具や家電製品なども並べられ始めたのである。慌てて車を所定の駐車場の方へ移動させることにした。9時の開始時刻近くになると、車がどんどん増え出し、たちまち満車近い状態になり出したのには驚いた。外に出てみると、これは大規模なフリーマーケットのような状況になっていた。島内の人たちが楽しみにしているイベントの一つなのかもしれない。手当たり次第に近くに違反的に車を停める奴もいるので、こりゃあここに無用の者がいるのは邪魔になるばかりだと判断して、少し早いけどフェリー乗り場の方へ移動することにした。フェリーの出航予定時刻は12時40分である。9時半前に到着して、当然一番乗りとなった。そのあとは、フェリー乗り場の売店を覗いたり車の中で休憩して過ごす。

 12時少し前に乗船予定の「ときわ丸」が港に入ってきた。来る時は「おけさ丸」というのだったが、新潟⇔両津航路はこの2隻のフェリーが交互に航行しているようだ。2隻ともほぼ同じくらいの大きさで、北海道に渡るときにいつも利用している、大間から運行しているフェリーよりは2回りほど大きいように思った。間もなく着岸する。大型の船が岸壁に着くのを見るのは楽しい。子供のような気分になって、その様子をしばらく眺めた。フェリーなので当然積んだ車両を下ろさなければならないのだ、一見してはその開口部が判らない造りとなっていた。しばらく眺めていると、舳先の方が割れて、ゆっくりと上の方に一部が上がり始め、やがて車を吐き出す板が降りて来て、一連の仕掛けを覗き見ることができた。いつもの大間航路の船とは違うなと思った。

 

 

ときわ丸。上は着岸したばかりの姿。これを見る限りでは、車はどこから出てくるのか判らない。下は舳先が持ち上がって車両の出入りの開口部が見え出している。

 間もなく乗船の案内が為されて、フェリーに乗り込む。観光バスなども載っていたけど、まだまだかなりの余裕があるようだった。車を離れて、客室の方に入る。往路のおけさ丸に比べて、いろいろな設備が、かなり上等の感じがした。ずっと新しい船のようだった。佐渡へは直江津⇔小木航路があり、こちらには「あかね」という新造船が4月から就航し、観光の力となることが期待されている。まだ乗ったことがないけど、この船は双胴タイプの高速船で、直江津⇔小木間を1時間台で航行するとか。一度乗って見たものだと思った。ときわ丸は新潟港まで2時間半の航行である。乗っている間少しも揺れを感ずることなく、快適な航行だった。佐渡の地元発行の新聞などを読みながら、あっという間に新潟港に入る。

 15時15分に新潟の土地に戻り、一路国上(くがみ)の道の駅を目指す。明日は一応燕三条に行くことを決めているので、近くにある道の駅:国上を宿にすることに決めている。ここには温泉もあり、それも楽しみだ。途中少なくなっていた燃料を補給する。佐渡では130円(1L当り)もしたのが、新潟エリアでは120円程度だった。10円の差は運賃分なのだろうか。何だか怪しげだ。佐渡の人たちはいろんな面で高い買い物を強いられている感じがしている。17時少し前に道の駅に到着する。もう少し早く着いたら、寺泊まで行って魚を買おうかなどと考えていたのだが、それは無理だった。道の駅は車がかなり多く停まっており、何か慌ただしい感じがした。イベントでもあるのかと覗いてみたが、特段なにも行われてはいなかった。どうやら今日は日曜なので、駅に隣接する公園などに遊びに来ている親子連れなどで賑わっているようだった。風呂に入ろうかと温泉の方を覗いてみたのだが、かなり混雑しており、そこへ又何組かの人たちが風呂の用具を入れた籠などを持って続々とやって来ている。これじゃあ、ゆっくり温泉を味わうのは無理だなと判断し、入浴は止めては止めに休むことにした。相棒は、既に寝床に横たわっていた。

 まだ佐渡から戻ったという実感は湧いて来ていない。明日になればもうここは島ではないのだという感覚が戻るに違いない。もう間もなく旅は終ることになるのだが、どの道を通って帰るのか思案中である。今夜どうするかを決めるつもりでいる。佐渡ではしばらく雨が降らず、農家には心配な事態が近づいていたが、本土の方は梅雨入りしてぐずついた天気が多いようなので、明日からの山を通らざるを得ない道では、天気が気になるところである。最近は局所的な大雨という事件が多く、その局所が何処なのかが解らないので、これが困ったことである。あれこれと思いを巡らしている間に眠りがやってきた。

コメント
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