山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

‘15年 佐渡一国を味わう旅 レポート <第2回>

2015-06-02 05:01:19 | くるま旅くらしの話

 【今日(6/02)の予定】 

  道の駅:番屋 →(R352)→ 前沢集落(福島県南会津町) →(R352・R121)→ 塔のへつり →(R121他)→ 大内宿散策 →(R121)→ 会津若松市内の下見 →(R121)→ 道の駅:喜多の郷(泊)

 

【昨日(6/01)のレポート】     

<行程>

 自宅 →(R294)→ 真岡IC →(北関東道・東北道)→ 矢板IC →(R461・R121他)→ 道の駅:湯西川 → (R121・R352)→ 道の駅:番屋(泊)

<レポート>

いよいよ出発の日が来た。昨日LPガスの充てんをする予定だったが、休日で休みだったので、朝一番で取手市のガススタンドまで入れに行く。ここは真に良心的な店で、1kg200円で入れてくれる。5kg1000円也。北海道などの高額店では考えられない価格である。感謝しながら家に戻り出前発の最終点検などに汗を流す。今日もいい天気で暑くなりそうだ。忘れ物の無いようにメモを見ながらの準備なのだが、このやり方の欠点はメモをするのを忘れていたらアウトになるということ。今まで何度もそのようなチョンボをやっているので、要注意である。11時近くようやく終了。

11時半近く、嫁御と孫に見送られながら出発となる。孫はこの頃は自己主張が強くなり、思いが叶わぬと泣き騒ぐので、又泣かれるのかと思っていたが、嫁御に抱っこされていたので、難を逃れることが出来た。別れの涙を見るのはどんな時でも辛いものである。1カ月経ったら孫ももう一回り大きくなっているに違いない。楽しみである。

さて、今日の行程は移動日で、高速道を使うなどして最終ゴールは栃木県日光市の湯西川温泉の入り口にある道の駅:湯西川にしている。途中特に何の予定もなく、ひたすら安全走行を心がけて、無事に目的地に着くだけである。今日もかなり暑くなりそうなので、暑さ負けしないように心を引き締めて運転席に座る。

昼近くになっているので、先ずは近くの下妻市の道の駅:しもつまに寄り、レストランに入って食事をすることにしたのだが、行って見ると何と駅舎が工事中となっており、店は休業中だった。この地は養豚が盛んで地元の豚肉を使ったトンカツが美味いのだが、不意になってしまった。がっかりしていたら、相棒が産直の野菜売り場の方でトンカツ弁当を手に入れて来た。工事の期間中はどこかで売っているに違いないと見当をつけて行ってみたらあったとのこと。さすが良く鼻の効く人ではある。車に戻って、早速弁当を食す。レストランとは異なり、ご飯も冷めていて硬く、わざわざ地元コシヒカリ使用などと書かれていたが、その不味さを宣伝している感じがした。もっと上手に飯を炊かないと、幾ら豚肉がやわらかくてもこりゃダメだろうと思った。ご飯の上にばら撒いたキャベツの千切りも何故かいい加減に見えて、ソースかつ丼らしいのだが、繊細さに欠けるように思った。

食事を済ませた後はR294を走り続けて、筑西市から真岡市に入り、工業団地の中を通り抜け北関東自動車道真岡ICへ。ここからしばらく高速道走行となる。少し走って壬生HO(ハイウエイオアシス)で小休止する。その後は、都賀JCTから東北道に入り、日光方面へ。しばらく走って矢板ICで下りて一般道へ。ここからはしばらくナビを頼って見知らぬ県道を走る。目指すのは道の駅:湧水の郷しおやである。この塩谷町には尚仁沢湧水という名水があると聞いており、今日はそのありかなどについての情報を手に入れられたらいいなと思っている。名水には関心があり、是非一度尚仁沢湧水というのを汲んでみたいと思っている。道の駅は開設が比較的新しく、ここを訪ねるのは初めてである。道の駅に着く前に、道の脇にたくさんの旗や幟が立て並んでおり、何だろうと思ったら原発事故の廃棄物処理場に対する反対声明のものだった。「いんねの店」などと書かれた看板があり、いんねとは、自分の育った村では「いらない、いらん」という意味なので、これは一体何を売る店なのだろうと思ったのだが、あとで「いんねの会」というのがあるのを知り、これが原発事故の指定廃棄物などいらないという主張の会であると知り、いんねの店というのはその賛同店なのだと理解した。自分もたちまちそのいんねの会に入会した気分となった。このような名水の湧く地に放射能塗(まみ)れの廃材を埋めるなんて、どうかしていると思う。地元の人たちが怒るのは当然だと思う。複雑な気持ちになりながら15時近くに道の駅に到着する。

野菜売り場などを眺めたが、特に必要なものはなく、名水のことが頭にあったので、寄せ豆腐を1パック買い入れた。今夜のおかずはこれで決まりである。湧水の地はこの辺りではなく、高原山というのの中腹辺りにあるとのこと。案内所に入り、相棒が紹介のDVDを見ていて、汲む場所があることを発見。案内所の方の説明を聞いたりして、水を汲むならば名水パークという所に行けば良いと教えて貰った。そこには駐車場もあり、SUN号で行っても大丈夫とのこと。今度喜連川温泉に来た時に少し足を延ばしてその尚仁沢湧水を汲もうと思った。楽しみが一つ増えて嬉しい。

塩谷の道の駅を出た後は、日光市街の方に向かってしばらく走り、間もなく右折してR121に入る。この道は会津西街道と呼ばれ、江戸時代の参勤交代にも使われた往時のメイン街道の一つだったらしい。この街道沿いには名のある温泉地が多い。鬼怒川温泉街、川治温泉などを通り抜けて、更に山奥の湯西川温泉に向かう。もう若葉も大きく成長して緑の世界が道を包んでいる。何とも言えない鮮緑の世界である。老人になればなるほど、この緑の世界は心を生き返らせてくれるような気がする。そのような道を1時間ほど走り続けて、16時丁度湯西川の道の駅に到着する。ここには温泉も併設されていて、泊るには好都合条件が揃っているのだが、まだ少し休むには早過ぎる時刻だった。日が沈むにはまだ2時間はある。それに明日は喜多方の道の駅に泊るつもりでいるので、今日どうしても温泉に入る必要もない。ということで、しばらく思案の後、少し先にある福島県に入っての南会津町にある番屋という道の駅まで行くことにした。

湯西川辺りは五十里湖というダム湖が眼下に展開している。ダムの上流はまだ浅瀬に生き残った樹木の小さな島が幾つも浮かんでおり、少し印象的な景観が広がっていた。それらを横に見ながらしばらく渓流に沿った道を走り、更に両側に緑の山が迫る中の道をしばらく走ると、R400に合流する。これは塩原温泉郷の方につながる道である。この道を少し走ると間もなく左折してR352に入る。この道は桧枝岐村の方へ行く道であり、会津高原というもうかなり標高の高いエリアに入ることになる。今日の宿の道の駅:番屋は、この道沿いにある。ここを選んだのは、明日には更にその先にある重要文化的建造物群保存地区に指定されている前沢集落というのがあり、それを見学したいという都合があるからである。っ道の駅からは13kmくらいの距離にある。

間もなく道の駅:番屋に到着。17時をほんの少し回った時刻だった。売店の閉店のチャイムが鳴り終えたというタイミングで、シャッターが下りてもはやアウトの状態となっていた。泊っている車もトイレに用のあるものばかりで、直ぐに皆無となった。やや寂しげだが、静かで傍には新緑の林があり、休むには最適の環境である。もはやジタバタするのは止めて、今夜はここで過ごすことに決める。その後は、寄せ豆腐と昨日手にれたヤングコーンの茹でたのを炒めたりしながらのおかずで一杯やって、先ずは旅の初めての夜を早々に寝床にもぐりこんで過ごす。この辺りは暑さも届いておらず、快適な夜を迎えることが出来た。

コメント
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