山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

06年 北陸・中四国晩秋の旅(第20日)

2008-12-03 03:20:53 | くるま旅くらしの話

第20日 <12月02日()

Oさん宅→道の駅:津田の松原→(R11R318)→道の駅:どなり(徳島県阿波市)→御所の郷(阿波市)→(県道・192)→道の駅:貞光ゆうゆう館(つるぎ町)(泊) <82km

Oさんご夫妻にはすっかりお世話になってしまった。午前中少しデジカメやパソコンの扱いの復習をしていたら、たちまちお昼近くになってしまった。あわててお別れをすることにして、未だSUN号内を見て頂いていなかったので、Oさんご夫妻を車の中に案内する。この時車を置いた空き地の隣にお住まいのKさんご夫妻が中を覗きたいご様子だったので、ご一緒に入って頂いて、しばらく皆で歓談することとなった。お湯を沸かしお茶などを飲んで頂く。車の中を見るだけではなく、生活の一部も知って頂ければと思った。

多くの皆さんはキャンピングカーの外見は知っておられるけど、中を覗く機会はなかなかないと思うので、我々は興味を抱かれる方には何時もオープンにして見て貰うようにしている。Kさんは体調が厳しいのを押して登山をされているとのこと。奥さんも山がお好きなようで、殆ど毎日付近の山(屋島等)に登っておられるとか。キャンピングカーの旅にも関心をお持ちのようだった。何やかやと1時間ほど話している内に、降り出し始めた雨が本降りとなってしまい、やがて雷鳴付きのものすごい豪雨となり、何と雹(ひよう)のようなものまでが降ってきた。   

突然暗闇となった空から降ってきた雹の集まり。高松に5年間住んでいたが、このような雹を見たことはなかった。

少し前に皆さんはお帰りになったのだけど、あまりに猛烈な降りなので、しばらくは出発を見合わせざるを得なかった。別れの涙雨というのはあるが、今日のこれはあまりにもひどすぎる。しばらく様子を見た後、先ずはとにかく道の駅「津田の松原」へ行き、その後の段取りを考えることにして、Oさんの高松をさよならする。

帰り際に、Oさんには、愛蔵のお酒のコレクションの中から、何本かをお土産に頂戴したりして、いやあ申しわけなし。本当にいろいろとお世話になりました。ご夫妻の心からのおもてなしに改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

R11に出てしばらく走ると、雨雲が切れて日が差し、海上に虹が架かっているのが見えた。車を停めて何枚か写真を撮った。日本海の虹は珍しくは無いが、この季節の瀬戸内の虹は珍しいのではないかと思った。今日は特別な荒天なのかも知れない。   

瀬戸内海に架かる虹。この季節にこのような虹を見たのは、これ又初めてだった。

直ぐに道の駅に到着。雨は未だ止んではいない。しばしこれから先のことについて検討の結果、今日はこの先の白鳥町からR318で土成(どなり)の方に向かい、先日お世話になった貞光の道の駅にもう一度泊ることにして、途中温泉にでも入ろうということにした。徳島の知人のYさんとはメールで連絡を取り合っているが、明日の夕刻阿南の道の駅でお会いすることになっている。それで、明日の日中は邦子どのが予てから関心を寄せている、藍関連の展示施設や阿波の人形浄瑠璃関係の場所などを訪ねることにしようと思っている。

大内町とか白鳥町とか三本松、引田などの懐かしい名前を思い起こしながら走ったが、今はそれらをひっくるめて東かがわ市となってしまった。志度や大川、寒川や津田などの町々もさぬき市などという名で括られてしまって、何だか親近感を覚えない。町々の歴史や地名などはこのようにして理由(わけ)の分からぬままにつくられて来たのであろうか。R318に入り、しばらく走ると白鳥温泉という案内板があったが、道が狭そうなので、見送った。しばらく山の中を走ると、道の駅「どなり」があった。ここは以前来たことがある。

隣接して温泉のあるホテルが建っているが、立ち寄り湯は止め、小腹が空いたので、徳島の名物タライうどんを食べることにして、ホテルのレストランへ。もう15時過ぎだ。中途半端な時間なので、お客さんは我々だけである。ホテルの周りの山は、今が淡い紅葉の真っ盛りのようだ。この辺はそれほど冷え込みが厳しくないので、紅葉には今一アクセントがつかないのかも知れない。でもやはり全山紅葉は美しい。タライうどんというのは、うどんを入れる入れ物がタライに似せた木の桶で出来ているもので、入っているうどんは釜揚げに似たものだ。さぬきうどんと同じようなものだが、少し迫力に欠けるのは否めない。でも美味かった。

腹を満たした後、ほんの少し走ると徳島自動車道の土成IC近くに「御所の郷」という道の駅の機能を備えた施設がある。ここには地元の物産の販売施設も入浴施設もある。でも道の駅になっていないのは、同地区に先ほど寄った道の駅が先行して認許されたからなのかもしれない。我われからみると、こちらの方がずーっと道の駅らしく思えるのだが、行政のやることは不可解だ。以前来た時はここの温泉に入ったのを覚えている。今日はどうするか迷ったが、結局入浴は見送ることにした。腹が膨れてしまうと、風呂に入るのが億劫になるのは、仕方がないことであろう。

その後、途中で飲料水や食材などを仕入れながら貞光の道の駅に着いたのは17時を少し過ぎた頃だった。今にも豪雨をぶちまけそうな黒雲が空を覆っている。こんな時は早めに寝るのが一番だ。夕食の後、Eメールのチエックをしていたら、うっかりユーザー名とパスワードを間違えてインプットしてしまい、ユーザー名がわからなくなってしまって往生した。まさかこんなドジをしようとは思っていなかったので、ユーザー名は控えておかなかったのである。このままでは、今後の旅ではEメールを覗くことが出来なくなってしまう。やむなく倅に、携帯メールで控えの資料を仕舞ってある場所を伝えて、調べて連絡して貰うように頼んだ。倅も呆(あき)れかえっていることだろう。Eメールが開けないと、帰宅してからやらなければならない仕事に支障が出てくるので、少し焦った。翌朝、倅から救いのメールが届いてホッとした。このような時、倅と同じ屋根の下に住んでいることが大いなる助けになる。ありがたい。

コメント
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