山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

08春旅:第 6日(5/2)

2008-05-03 04:22:40 | くるま旅くらしの話
山中温泉の朝は、穏やかな新緑の中にあった。7時過ぎまで惰眠を貪ってしまった。旅先でも、春眠暁を覚えずである。
さて、昨日は森さん宅を辞した後、相棒から「あなた、日にちを勘違いして、間違えているんじゃないの?」と言われ、エッと思い直した。相棒がいうのには、一日、日を取り違えているという。3日にイベントに参加するので、2日にはどうしても会場に入らなければと思っていたのだが、よく考えてみればイベントでの自分の出番は、4日だった。どうやら何日か前から、勘違いしてしまっていたらしい。この頃は簡単に日時を忘れたり、勘違いしたりすることが多い。誠に情けない話ではある。それにしても、森さんご夫妻には嘘をついてしまったことになり、申し訳けないことをしてしまった。ごめんなさい。
というわけで、今日は1日余裕ができてしまった。それで、これから永平寺を訪ねた後、勝山の恐竜博物館を見学することにした。
まずは永平寺へ。久しぶりに、あの禅の大修行道場を訪ねることにした、坐禅は最高の健康法の一つである。古くなった座蒲(ざふ)を新品に替える考えもある。
9時少し過ぎ到着。まだ早い時間だけど、かなり参詣者が多い。さすがに禅の総本山だなと思った。入山料を払い建物の中へ。約1時間半ほど、案内順路に従って見学する。このお寺は一般のお寺とは違って、お坊さんの修行道場なので、ただ見学しただけでは、禅のことなど何も解らないなと思った。禅の修行の世界は頭で理解しただけでは、殆ど何も役に立たないように思う。本当は此処に何日間か泊まって、体験しなければダメだなと思った。今日は全くの思い付きの野次馬見学だった。最後に新しい坐蒲を買って車に戻る。この古希肩の妙な痛みが抜けるまでの間、しばらく坐禅を続けようと考えている。
永平寺の後は、一路勝山市郊外にある福井県立恐竜博物館を目指す。11時半頃到着。先ずは腹ごしらえをした後、館内へ。此処を見学したかったのは、住んでいる近くにある茨城県立自然博物館で化石展を見て、恐竜に特化してつくられている、この博物館を知り、覗いて見たかったのである。中に入ってみると、イヤー驚いた。至る所恐竜だらけである。本物の化石がどれだけあるのかよく判らなかったけど、これほどたくさんの恐竜の化石や模型が展示されているのを見るのは初めてだった。チョッピリ童心に帰りながら、現代に生きていることを感謝しなければならないなと思った。リアルな動く模型が多くて、子どもたちが、後で悪い夢を見なければ良いがと思ったりした。良くできている博物館だなと感心しながら、外に出て見学を終える。相棒が戻るまで20分ほど横になり、腕の痛みをほぐす。
さぁ、後は若狭町にある瓜割りの名水を汲んで、近くの道の駅に泊まるだけ。どこにするかは、水を汲んだ後に決めることにして出発。
永平寺と恐竜博物館を見ている間に、世の中は信じられない変わり方をしていた。最初に見た給油スタンドの価格表示で、相棒が軽油が一番高く、次がハイオク、レギュラーの順となっている、という。見ると確かにそう表示されている。誤りに気づかないバカなスタンドがあるもんだと、一笑に付して過ぎたのだったが、何とその後福井市を走るR8に入っても、殆ど全てのスタンドが同じ表示をしているではないか!!軽油144円、ハイオク139円、レギュラー128円なのだ。何なのだ、これは。軽油がハイオクより高いなんて、今までの自分の頭の中には一度も入ったことの無い情報である。最悪の悪夢を目の当たりにしているようで、重い肩と腕が一層重さを増し、気分が悪くなった。
今回の石油の価格騒動で、この業界のからくりや恥部、それに政治の貧困さ加減を目の当たりにした感がある。その根本要因は国民大衆の政治に対する無責任な無関心にあることは間違いない。大局的に見れば、国民大衆は自分で自分の首を絞めているということになるのであろう。バカバカしいと知りながら、世のカラクリに手も足も出せず、いたずらに愚痴しか言えない自分が真に情けないと思った。
途中買い物などしながら、鯖江、敦賀を過ぎ、瓜割り名水に着いた時は、18時を過ぎて少し暗くなり出していた。ここの水を汲むには手形が必要なのだが、ちゃんと持参しているので、憚(はばか)ることはない。たっぷりと名水を汲む。
汲んだ後は、今夜は朽木の道の駅に泊めさせて頂くことにした。熊川宿には泊まったことはあるけど、朽木は初めてである。暗くなっての到着だったが、かなり広い駐車場があり、トラックなどは少なそうなので、静かな夜を過ごせそうである。何だか変な一日だった。
コメント
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