山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

07北海道の旅: 第56日

2007-08-26 07:17:02 | くるま旅くらしの話
昨夜も凌ぎ易くてありがたかった。あと数日経てば熱帯夜の中に身を置かなければならないのだと思うと、今の天然の涼しさを大事にしなければならないと思う。千歳の道の駅は、サーモンパークと呼ばれる公園にあり、直ぐ傍を千歳川が流れている。サケのふるさと館という建物があり、サケについての科学博物館のようなものらしい。一度入ってみたいとは思っているのだけど、何しろ入館料が高いので、ずーっと二の足を踏んでいる。大人800円、シルバーは半額となるが、二人合わせて1200円は高負担と言わざるを得ない。笑うことなかれ、年金暮らしには、それほどの出費ならば、鮭の切り身を買った方が生きていることをずーっと実感できるのだ。という訳で今回も入館は見送りとなる。インディアン水車の所に行ってみたが、サケの捕獲の様子は全く見られなかった。僅か数匹の遡上のサケが見えたが、昨年は8月初めだったのに水車が大回転でサケを取り込んでいたのに、今年はどうしたことなのかと思った。サケのことはサケに訊かなければ分かるまい。今日は道南に向かっての移動日である。このところ千歳からは支笏湖畔から美笛峠を通って洞爺湖に行き喜茂別に抜けるコースを行っているが、今日は久しぶりに苫小牧から海岸線を洞爺湖経由でルスツ方面に向かうことにした。泊まり先は未定である。9時半過ぎ出発。R36に入り、千歳空港脇を通って暫く走ると間もなく苫小牧へ。イオンがあったので立ち寄る。この辺りでは、確かハスカップの加工品が名物で、何年か前ハスカップのソースをおみやげに頂戴したことがあり、それをヨーグルトにかけて食べると絶妙の味がするのを思い出し、探したのだが見つからなかった。あまりにも店の図体が大き過ぎて、地元の名産や特産品にまで目が届かないのかと思った。あれは、空港の売店でしか手に入らないのだろうか。残念。苫小牧から白老町を通り、12時少し前に室蘭郊外の地球岬に到着。室蘭には何度か来ているが、ここに来たのは初めてである。この頃は積極的に観光をする気持ちが薄れて来ており、ついでに見ようという感じなのである。それでここに来るのが遅くなったという次第。ま、そのようなことはどうでもよろしい。今日の地球岬からの眺望は素晴らしかった。遠く有珠山や昭和新山が、噴火湾の左方の果てには恵山迄もが見えた。何よりも眼下に広がる太平洋の海の碧さが素晴らしかった。マリンブルーとはまさにこの色なのだろう。地球が丸いということもしっかり実感できた。アイヌ語のチキウは地球とは全く意味が違うようだけど、そのことは措くとしよう。地球岬を降りて、白鳥大橋の袂にある道の駅にて昼食。久しぶりに特製のうどんを食す。1カ月前は寒くてうどんは温まるには好都合の食べ物だったが、今日はカンカン照りの暑さなので、やけくその汗を流しながらの食事だった。白鳥大橋は自動車専用の橋の様である。長さなど詳しくは知らないが、室蘭港湾を一跨ぎする名橋と言って良いと思う。まさに大空に羽ばたく白鳥の如き優雅さを持っている。去年三回も歩いて往復した、しまなみ海道の多々羅大橋を思い出した。その白鳥大橋を渡り、R37に入って伊達市方面へ。伊達市や隣の虻田町(今は合併で洞爺湖町)と言えば、何度か前の有珠山の火山活動で大被害を被った所だ。此処を通るのはあの時以来初めてである。有珠山は今でも不気味だし、昭和新山の熔岩ドームを見ると不気味さを通り越して恐怖感を覚える。君子危うきに近寄らずであるが、君子どころか馬の骨の小人なので、時々危うきものに近づきたがるのである。伊達市を過ぎ、新しくオープンした虻田の道の駅に立ち寄る。先日TVでサミット弁当というのを紹介していたので、手に入るかなと期待したのだが、それは儚い夢だった。ウニ丼も売り切れで、残っているのは平凡なメニューだけ。サミットが終わった後の没落が心配だ。サミットで町おこしなどを考えるのは危険だなと思った。一時的なイベントを恒久的なものと勘違いする様な発想は躓きの元である。がっかりしながら一本40円のトウキビを2本買った。この商売はサミットが終わってもビクともしないだろうと思った。こんな値段でトウモロコシを買ったことは無い。虻田からはR230に入り、洞爺湖畔を走ってルスツの道の駅で小休止。途中、洞爺湖全景を見下ろす山の上にサミットの会場となるホテルが見えた。その頃、有珠山が暴れなければよいがと思った。そろそろ今夜の泊まり場所を考えなければならない。京極町に新しく道の駅が出来たので、とりあえずそこに行ってみることにした。京極町はふきだし公園という羊蹄山の伏流水が湧き出している所があり、そこで水を汲むのを楽しみにしている。どうやらその近くに道の駅が出来たらしい。行ってみると、予想通りだった。しかし小さな物産館の建物が新しく建っただけで、何も変わってはいない。坂の途中にあるので、泊まるのには勇気がいる。とりあえず水だけを汲んで、ニセコに向かう。ニセコでは曽我森林公園に泊まろうかと思っていたのだが、結局は何だか動くのが面倒くさくなって、ニセコの道の駅にお世話になった。やれやれ。今日の走行は222km。
コメント
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